更新日: 2021.11.24 12:34
ポルシェ、フォーミュラEを超えたモータースポーツの電化戦略に「明確な目標」を設定
ローデンバッハは、FIAが計画しているEGTエレクトリックGT選手権にポルシェが興味を持っていると語ったが、コストとプロモーションの両方の観点から、現在の実行可能性について懸念を抱いているという。
ディスカバリー社が推進するこのシリーズは、GT3アーキテクチャをベースにしたEVマシンを利用し、2023年のシリーズ開始を目標としている
「EGTは技術開発に関して非常に大きな自由を与えているが、これは通常、非常に多くのコストが掛かることになる」とローデンバッハ。
「たしかに、スタンダードセル(スペックバッテリー)のアイデアはある。だが唯一考えなければならないのは、それはどこで行われ、どのように宣伝されるのか、EGTシリーズについて何もわかっていないということだ」
「また、いま抱えている問題はGTがトップレベルで争われていないことだ。EGTが行われたとしてそれは単なるサポートレースであり、そのために多額の資金を費やしても必要な価値の還元を受けることはできない」
「だから、全体的なパッケージはまだ正しくないと思う。もしも開発コストが高く、ある程度の金額を費やしている場合であっても、プロモーションが素晴らしくレースの週末も充実していて、それがトップシリーズであるならば話はまったく変わってくる」
「我々にとっては、全体のセットアップが整っていないため、非常に慎重になっている。ただし、可能性を除外するとは言わない。私たちはGTメーカーであり、電動化に明確にコミットしているメーカーだ」
「しかし現時点では、私たちが実際に一歩を踏み出すべき場所ではないように考えている」
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