海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.12.02 15:10

2022年WTCR暫定カレンダー発表。終盤3戦のアジア・フライアウェイは“感染状況次第”で復活へ


海外レース他 | 2022年WTCR暫定カレンダー発表。終盤3戦のアジア・フライアウェイは“感染状況次第”で復活へ

「ご存知のとおり、世界的な健康衛生面を脅かし続けるパンデミックの直接的な負の影響により、過去2シーズンのカレンダーが短縮されたのに対して、我々としてはつねにイベントの数を増やすことを意図し、模索してきた」と語るのは、新たにディスカバリー・スポーツ・イベントとなったWTCRプロモーターの責任者を務めるフランソワ・リベイロ。

「したがって、FIAと協力してこの目標を達成できたことを非常にうれしく思っている。また、ステークホルダー各位に感謝を捧げるとともに、ヨーロッパとアジアでの双方でレースを開催し、通常のカレンダーシナリオに徐々に戻ることを望んでいると支持してくれた彼らのコミットメントにも勇気づけられたよ」

「さらにポー市街地での週末を、このWTCRのフレームワークに初めて組み込めたのも非常にエキサイティングだ。ポルトガルのヴィラレアルも約1年ぶりのカムバックを果たし、こうして象徴的なツーリングカー市街地戦の機会が提供できるのも喜ばしいね」

 とはいえ、まだポジティブな状況ばかりが続くわけではなく、緊急時に備えた危機対応のプログラムも「同時並行で準備を進めている」とリベイロは説明する。

「ふたたび秋に予定される韓国への最初の訪問に続き、中国とマカオに戻るために現在もあらゆる努力が払われている。ただし以前と同様に、これは渡航禁止令と検疫の手配が許可されている場合にのみ可能になる話だ。しかしこの世界の重要な地域に戻る前に、もし『もう1年待たなければならない場合』に備えて、緊急時対応計画の立案も実施しているんだ」と続けるリベイロ。

「そうは言っても、2022年のカレンダーは新しい課題と新しい機会を提示しているし、WTCRで5年目のシーズンに向けて積極的に準備を強化していくつもりだ」

 スポーティングレギュレーションでも、いくつかの変更がFIAツーリングカー・コミッション​​により承認されており、この後にも開催されるWMSCワールド・モータースポーツ・カウンシル(世界モータースポーツ評議会)で議論と確認をし、批准されることになる。

地元ロシア戦にワイルドカード参戦を果たしたラーダ勢だが、BoP調整により苦戦。来季のリベンジはなるか
中国は寧波のインターナショナル・スピードパークはリンク&コーにとってはお膝元に
待望のシリーズ復帰が待たれるマカオ。ギア・レースでのタイトル決定戦は実現するか

■WTCR世界ツーリングカー・カップ2022年暫定カレンダー

Round Date Circuit Country
Rd.1 4月9~10日 アウトドローモ・モスト チェコ共和国
Rd.2 5月7~8日 ポー市街地 フランス
Rd.3 5月26~28日 ニュルブルクリンク・北コース ドイツ
Rd.4 6月11~12日 ハンガロリンク ハンガリー
Rd.5 6月25~26日 モーターランド・アラゴン スペイン
Rd.6 7月2~3日 ヴィラレアル市街地 ポルトガル
Rd.7 8月6~7日 ソチ・オートドローム ロシア
Rd.8 10月8~9日 インジェ・スピーディウム 韓国
Rd.9 11月5~6日 寧波国際スピードパーク 中国
Rd.10 11月18~20日 ギア・サーキット マカオ

関連のニュース