明けた日曜現地時間午後13時40分開始のレース1は、オープニングでポールシッターを仕留めたカミーロが、そのまま18周のスプリント戦を制覇してキャリア通算37勝目を記録。これでSCB5冠を誇る“帝王”カカ・ブエノ(クラウン・レーシング/シボレー・クルーズ)に並ぶ勝利数を記録した一方、2位にセラ、3位カサグランデと真っ向勝負の表彰台に。
インターバルを経てそのまま迎えた30分間のレース2は、11月末の第11戦と同様にトップ10リバースグリッドの恩恵を受けたセラの僚友、リカルド・マウリシオ(ユーロファーマRC/シボレー・クルーズ)が17周を走破してトップチェッカー。2位に入ったリカルド・ゾンタ(RCMモータースポーツ/トヨタ・カローラ)に続き、後方グリッドから注目すべきパフォーマンスを披露したカサグランデがふたたびのポディウム圏内に辿り着き、シーズン14度目の表彰台とともに自身初のチャンピオン獲得を決めた。
「本当に肩の荷が降りた気分だ。このタイトル獲得はすべてを変えるだろうね」と、安堵の言葉を述べた新王者カサグランデ。
「レース前のミーティングで、チームメイトが僕にあることを思い出させてくれたんだ。彼とはカート時代から競う仲だが、その頃から僕は『ストックカーでチャンピオンになる』と言い続けてきた。F1に目が眩むことはなかったね。そして今日、僕は人生最大の夢を実現させたんだ!」と続けたカサグランデ。
「僕は本当に幸せな男だ。プレッシャーから解放された今、さらにチャレンジする意欲も湧いてきているよ。もっと挑戦したいし、そのためのクルマもチームもここにある。連覇に向け、勝負はもう始まっているんだ」
一方、4度目のタイトル獲得を逃したWEC世界耐久選手権レギュラーは、この1年を振り返り「僕にとっても良いシーズンだった」と述べるとともに、対戦相手を祝福する言葉を残した。
「重要な点は、僕がユーロファーマRCに5年間在籍したうち、毎年のようにタイトル戦線に挑み続けていることだ。2021年はゴイアニアで多くのポイントを失い、それが決定打になった。その結果、何倍も優れた対戦相手が栄冠を勝ち獲ったわけだが、ガブリエル(・カサグランデ)にはお祝いの言葉を贈る必要があるね。彼はとても良いドライバーで、良いシーズンを過ごした。戦えて光栄だったよ」



