更新日: 2021.12.23 15:37
BTCC連覇達成の王者が電撃移籍。アシュリー・サットンがフォード・フォーカスSTをドライブへ
そのサットンは、レーザー・ツールズ・レーシング移籍時と同様に自らの“一部”とも言えるチームBMRのメンバーを引き連れたジョイント加入の形態を採り、エースエンジニアのアントニオ・カロッツァを筆頭に、過去2年間にわたってタイトル獲得マシンを走らせてきたメンバーごとモーターベースに加入する。
「モーターベースは過去数シーズン、僕と一緒に戦ってきたクルーを歓迎してくれた。僕を迎え入れてくれたのと同じぐらいの熱量でね」と続けるサットン。「彼らも全員、チームを構成するファミリーの一員になった。つまり、移籍してタイトルを防衛するのに必要な要素のすべてが整ったことになる」
「前輪駆動(のクルマ)に戻るのも面白いだろうし、僕自身が楽しみにしているポイントだ。エンジニアのアントニオと一緒にフォード・フォーカスSTのパッケージ把握と改善に取り組むのが待ち遠しいよ」
「確実な開幕前テストの計画と、ダン・カミッシュのような優れたチームメイトにより、新しいハイブリッド時代に着手するため、必要な多くの開発を迅速に追求することができる。彼のような才能と手を組むことは本当にエキサイティングな見通しだ。僕らはお互いの限界を押し広げ、自分たちの中でより多くの可能性を解き放つと確信しているよ」
これで参戦全4台のドライバーラインアップを早くも完成させたチーム代表のピート・オズボーンは、BTCCでのチーム史上最強のラインナップを披露できたことを「心から喜んでいる」と意気込みを語った。
「まさに夢が叶ったような、二重の喜びに満たされた気分だ! アッシュ(サットンの愛称)は誰もが注目するチャンピオンドライバーなんだからね」と、大物獲得の喜びを表現したオズボーン代表。
「これは彼にとって近年とは異なる挑戦であり、リヤドライブからフロントドライブのクルマに切り替えることになる。彼にとってはかなりの決断だろうが、彼がその決意を固めたことを本当にうれしく思う」
「NAPAオートパーツとの新体制発足も、おそらくこの大型契約締結を後押ししたはずだ。これ以上のドライバーラインアップを求めることはできないだろうし、そのすべての要素が2022年のBTCCタイトルに挑戦する意向を示している」
「我々はドライバーズシートで戦うアッシュ、ダン、オリー、サムと一緒に成功すること以外は何も目指していない。チームの舞台裏は最前線の面々と同じくらい強力であり、ワークショップは賑わっている。まだやるべきことはたくさんあり、それらを過小評価しているわけではないが、適切な材料が鍋にあると確信しているよ」
この発表により、2021年は元F1ドライバーのマーク・ブランデル率いるMBモータースポーツがジョイントする形で参戦したパートナーシップは解消されることとなり、そのエースを務めたジェイク・ヒルの離脱も確定。彼らの計画も間もなくアナウンスされる見込みとなっている。
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