「2022年に向け、長年のシリーズパートナーであるすべての会場と、イベント開催を確保できたことを非常にうれしく思っている」と語るのは、ETRAのマネージングディレクターを務めるロルフ・ウェルナー。

「昨シーズンは素晴らしいレースとタイトル争いを目撃し、それが最後のヒートまで持続した。そしてついに、トラックレーシングの心臓部であるパドックにファンを迎え入れることも出来た」と続けたウェルナー。

「2021年はまた、持続可能性に焦点を移すことでチャンピオンシップが新時代を迎えた1年でもある。我々はすでに二酸化炭素排出量を削減するためのいくつかの重要なステップを踏み出しており、その旅には多くの忠実な長期的パートナーがいてくれる。今はただ、我々の目の前にあるものにワクワクしているよ」

 そのウェルナーの言葉どおり、ETRCでは2016年からワンメイクタイヤの供給を担ってきたグッドイヤーが、2022年から3年間の供給契約延長に合意したことも発表された。これにより、同ブランドは引き続きETRC公式パートナーとして特別に開発されたトラックレーシング用タイヤをシリーズに供給する。

「レースに向け準備された1500PS級のトラックたちは、時速30〜160km/hをわずか6秒で達成するという驚異的な加速を実現しているんだ。このパワーを利用することに加えて、グッドイヤータイヤは高いGフォース、コーナーの縁石、急激な路面温度変化にも対処する必要がある」と語るのは、グッドイヤーのコマーシャル・ビジネス・ヨーロッパ部門でマーケティング・ディレクターを務めるマチェイ・シマンスキ。

「我々が最初のETRCタイヤを開発してから約20年以上が経過し、さらに今後の3年間、唯一のサプライヤーとして任命されたことをうれしく思っている。タイヤこそ激しい競技の世界で結果を出すための重要なコンポーネントであり、モータースポーツでの極端な状況の経験は、実験室での研究とテストを補完するんだ」

「極端なレースコンディションから収集されたタイヤデータにより、低い転がり抵抗と耐久性の両方を組み合わせて、高度なオンロード性能を実現する革新的な新トレッド技術やカーカス・テクノロジーを開発できる。これが道路運送業界での毎日の輸送業務を支え、将来的な環境負荷低減にも貢献することになる」

パドックではETRCおなじみの”Fan Village(ファン・ビレッジ)”も復活。ニュルやル・マンでは壮大な祝祭が繰り広げられる
シリーズの独占的タイヤサプライヤーであるグッドイヤーとのパートナーシップも、3年間の契約延長がアナウンスされている

■2022年ETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップ暫定カレンダー

Round Date Circuit Country
Rd.1 5月21~22日 ミサノ イタリア
Rd.2 6月11~12日 ハンガロリンク ハンガリー
Rd.3 7月2~3日 スロバキアリンク スロバキア
Rd.4 7月16~17日 ニュルブルクリンク ドイツ
Rd.5 9月3~4日 モスト チェコ
Rd.6 9月10~11日 ゾルダー ベルギー
Rd.7 9月24~25日 ル・マン(ブガッティ) フランス
Rd.8 10月1~2日 ハラマ スペイン

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