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「我々の関心事はつねにイベント内外のすべての人の安全であるため、予測に従い先んじてこの決定を下した。パンデミックが始まって以来、ストックカーは医療セキュリティ・プロトコルの採用という点で模範的な存在であり続けてきたからね」と説明するジュリアネッリ。

「開幕戦のその日に、インテルラゴスのスタンドにファンがいられないのは残念だが、それでも素晴らしいショーになることを約束する。同時に、ストックカーコミュニティ全体の利益と一般のすべての市民に対し、我々は今後も全責任を持って行動することを誓う」

 そして第2戦ゴイアニアでは同地シリーズ史上「70回目のスタート」を迎えると、4月上旬にはカレンダー上のもうひとつのハイライト、国際空港での“ガレオンGP”を実施する。

 リオデジャネイロ、グアナバラ湾に浮かぶ最大の島、ゴヴェルナドール島に位置するアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港の設備を活用した初のイベントは、滑走路を活用した特設レイアウトでの勝負が予定されている。

「ご想像のとおり、商業空港は非常に特殊なロジスティクスの複雑さを持っている。加えて、すべての施設とトラックがすでに存在する常設サーキットとは異なり、レースを実行するための設備を整える労力を考えれば、そのチャレンジの規模が理解できるだろう」と続けたジュリアネッリCEO。

「だからこそ、州政府やアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港、スポーツ・レジャー庁長官に国家民間航空局(ANAC)の役割と協力に、強い感謝の意を表明したい。このイベントが成功すれば、リオデジャネイロでのモータースポーツにとって大きな遺産になるはずで、決定的なリターンを残したいと考えている」

 その後、第4戦ヴェロチッタを経て7月2〜3日のダブルヘッダーでは、ブラジリアのネルソン・ピケ・インターナショナル・アウトードロモがシリーズに復帰。同トラックで40回目のスタートが切られると、2度目のインテルラゴスからリオグランデドスル州サンタクルス・ド・ソル、さらにリピート戦のヴェロチッタとゴイアニアを経て、再びブラジリアで“BRBスーパー・ファイナル”を迎える。

2021年は最終戦も務めたインテルラゴスは、2022年開幕戦“レース・オブ・ダブルス”会場に
2021年は最終戦も務めたインテルラゴスは、2022年開幕戦“レース・オブ・ダブルス”会場に
アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港(旧ガレオン国際空港)では、シリーズ史上初となる“エアポート・レース”開催が決定
アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港(旧ガレオン国際空港)では、シリーズ史上初となる“エアポート・レース”開催が決定
マッサ同様、2021年より電撃フル参戦を開始したトニー・カナーン(Full Time Bassani/トヨタ・カローラ)。2年目の飛躍を誓う
マッサ同様、2021年より電撃フル参戦を開始したトニー・カナーン(Full Time Bassani/トヨタ・カローラ)。2年目の飛躍を誓う

■SCBストックカー・ブラジル“プロ・シリーズ”2022年暫定カレンダー

ラウンド 開催日 開催地
Rd.1 2月12~13日 インテルラゴス “レース・オブ・ダブルス”
Rd.2 3月19~20日 ゴイアニア
Rd.3 4月9~10日 リオデジャネイロ “ガレオンGP”
Rd.4 5月14~15日 ヴェロチッタ
Rd.5~6 7月1~3日 ブラジリア
Rd.7 7月30~31日 インテルラゴス
Rd.8 9月3~4日 サンタクルス・ド・ソル
Rd.9 9月24~25日 ヴェロチッタ
Rd.10~11 10月21~23日 ゴイアニア
Rd.12 11月19~20日 ブラジリア “BRBスーパー・ファイナル”

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