その一方、引き続きヒュンダイ陣営のトップチームとして活動予定のターゲット・コンペティションは、昨季のシーズン中盤までアンドレアスとジェシカのバックマン兄妹を擁してWTCRに参戦し、地元TCRイタリアでは前出のブリを起用し、2021年のシリーズタイトルを獲得している。
「我々の計画では、最低3台のエントリーでTCRヨーロッパ・シリーズに復帰する。文字どおりの“ターゲット”は、タイトルを取り戻すための体制を構築することだ」と語るのは、チームマネージャーのアンドレアス・ガマラー。
「現時点ではFIA WTCRへのフルシーズン参戦の予定はない。それでも、チャンピオンシップの可能性を信じており、非常にハイレベルな競争の場に挑むのが大好きな組織だから、ワイルドカード枠でのエントリーを検討しているよ」
かつてはFK2型のホンダ・シビック・タイプR TCRを走らせていたターゲット・コンペティションは、この2022年にヒュンダイとの5年目のシーズンを迎え、新シーズンでもエラントラN TCRの投入を予定。チームによれば、2022年シーズンのドライバー体制も「すぐに」明らかにされるという。
「我々はパートナーを組んでから現在5年目を迎えており、一緒にいくつかの重要な成功を収めた。もちろん新たなシーズンでも、ヒュンダイ・モータースポーツとエラントラN TCRでの勝負を継続するつもりだ」
また南半球オーストラリア大陸では、同じくヒュンダイ陣営でTCRオーストラリア・シリーズ初年度に、ウィル・ブラウンを擁して初代チャンピオンに輝いたHMOカスタマー・レーシングが新体制をアナウンス。
使用車種はヒュンダイi30 N TCRながらこちらも3台体制を敷き、2021年のシーズンフィナーレとなったバサーストで導入の新パートナーシップ“N”パフォーマンスブランドを特徴とした新カラーリングを採用。ネイサン・マルコム、ジョシュ・バカン、そしてルーキーのベイリー・スウィーニーを起用する。


