リンク&コー・シアン・レーシングのチームマネージャーを務めるフレデリック・ウォーレンは「サンティアゴとテッドは、今季もFIA WTCRタイトルを守るという我々の目標の鍵であり、彼らとの協力を成功させ続けることを光栄に思う」とコメントした。
「我々はふたたび、世界でもっとも過酷なチャンピオンシップの新シーズンに向かっている。そして、ディフェンディングチャンピオンとしての我々には、このオフにも心と体が休まる暇はなかったよ。シーズンのすべてのセッションで最高の状態を維持する必要があり、もちろん2022年もそうするつもりだ」
さらに、体制継続なら残るシートは1席か、帝王ミューラーのマネジメント昇格か、さまざまな観測が為された最後のピースに関して、まだ追加の1台がどのような体制でエントリーするのか、どのようなペアリングでシリーズに挑むのかは明かされていないものの、ウォーレンは3月第2週に入りエルラシェールとミューラーの続投を明言した。
「世界で最高のツーリングカードライバーの5人を擁することは、WTCRのタイトルを守るための強みであり、必要なこと」だったと強調したウォーレン。
「ヤンとイヴァンは、プログラムの開始以来、我々のチームに不可欠な存在であり、彼らが引き続きともに戦ってくれるほど幸せなことはない。プレシーズンテストを前にすべてのピースをまとめ、4月に開幕する実際のチャンピオンシップに間に合わせる必要がある」
引き続き、3年連続のチャンピオン獲得とチームのタイトル防衛に向け、25歳のエルラシェールも新しいシーズンに「強い意欲で臨む」と決意を語った。
「ディフェンディングチャンピオンとして挑んだのは2021年が初めてだったけど、今季はさらにもう1年、その経験を積むことができる。これは僕のモチベーションを本当に駆り立てる要素だね」と続けたエルラシェール。
「心身ともに充実していて、準備はできていると感じる。僕自身最長となる在籍4年目のチームにいられることもうれしい。連覇したからといって楽になることは決してないし、3年連続タイトル獲得に向けさらに激しく戦うつもりさ」
一方、ガブリエル・タルキーニの引退で名実ともにWTCR史上最年長ドライバーとなったミューラーも、自身17年目の世界戦に向け「新鮮な気分」で臨む。
「世界選手権デビューからそんなに経ったとは思えないね(笑)。2022年に臨む心境は最初の年と変わらないとさえ感じる。チームとしてこの5年間で長い道のりを歩んできたが、この期間に達成した結果は他に類を見ないものだ。でもまだ、物語は終わっていない。今季の目標もこれまでと変わらないよ」

