更新日: 2022.03.10 17:54
王者SVGが開幕ヒートを制覇。雨のレース2はチャズ・モスタートが勝利/RSC開幕戦シドニー
「やはりシェーンは素晴らしい仕事をしたね。非常に多くの異なる戦略があり、誰もがレースの異なる段階で(今季から導入の)スーパーソフトタイヤを装着したが、それを誰よりもうまく使いこなしたのがチャンピオンだった、というわけだ」と、長年の僚友に賛辞を送ったウインカップ。
「まだ土曜が終わっただけだが、チームを率いるマネージャーとして、レースで優勝するのはこれ以上ないほど幸せだね」
明けた日曜は伏兵ブロディ・コステッキ(エレバス・モータースポーツ/ホールデン・コモドアZB)がポールを奪取し波乱の展開を予感させると、天候もそれを演出するかのようにレース2は雨絡みの展開に。
ドライで始まった77周のスタートでは2番手発進のパスカーレがポールシッターを出し抜き、3番手にレッドブル・アンポル・レーシングの新鋭ブロック・フィーニー(トリプルエイト・レースエンジニアリング/ホールデン・コモドアZB)を従えるも、7周目にはトラック上に早くも雨粒が落ち始める。
グリッドに並んだほぼ全員がスタートからスーパーソフトを選択していたものの、土曜勝者SVGが最終コーナーでグラスエリアを滑走し、すぐさまレインに換装したことから、他陣営も雪崩を打つようにピットロードへと向かう決断を下す。
しかし、ドライ/ウエットのチェンジオーバーに関して判断が難しい状況が続き、SVGがラップダウンを喫するなどレースが大荒れとなるなか、ダンプ路面で輝きを放つドライバーが。この日、7番グリッドから挑んだWAUのエースであるモスタートは、終始トップ5圏内でレースを進めると、最後に予定されていたピットストップでスーパーソフトタイヤにスイッチ。
遅いレインシャワーと3回目のセーフティカーの介入により、残り3周時点でリスタートが切られると、コステッキとパスカーレを退けトップチェッカー。4位にキャメロン・ウォーターズ(ティックフォード・レーシング/フォード・マスタング)、5位にアンドレ・ハイムガートナー(ブラッド・ジョーンズ・レーシング/ホールデン・コモドアZB)と続き、前日から一転、苦難の77周を走破したSVGは6位までカムバックしてレースを終えている。
一部で日程未定のまま幕を明けた全13戦の2022年RSCシーズン、続く第2戦は3月25~27日に、タスマニアのシモンズプレイン・レースウェイでスーパースプリント戦が開催される。