更新日: 2022.03.23 13:22
クルサードが初代王者を降して連勝。第2世代アウディも今季2勝目/TCRオーストラリア第2戦
その意気込みで臨んだ予選では、Q1こそウォール・レーシングのシビックがトップタイムを計時したものの、ポールポジションを懸けたQ2でまさかのコースオフ。赤旗掲示の起因となり、AWC MPCレーシングとして参戦するハンソンの第2世代アウディRS3 LMSに最速を譲った上、ジョーダン・コックス(スウィフテクスGRM/プジョー308 TCR)とディラン・オキーフ(シェフラーGRM/プジョー308 TCR)を従えたハンソンに、オープニングヒートのポール・トゥ・ウインを決められる展開となる。
この結果に奮起したクルサードは、続いて「部分的」リバースグリッド採用のレース2で7番手からスタートを切ると、レース序盤で早くも4番手に上がる躍進を見せる。その勢いのままベン・バルグワナ(バーソン・オートパーツ・レーシング/プジョー308 TCR)と、リバースポールシッターのマイケル・クレメンテ(マイケル・クレメンティ・モータースポーツ/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)に迫ったクルサードは、様子見さえないオーバーテイクから、そのまま2台を抑え切って盤石のTCRシリーズ初優勝を達成。
クルサードは続くレース3でも、ポールスタートから2019年の初代シリーズチャンピオンを全ラップにわたって封じ、リスタート後もRSCでエレバス・モータースポーツのエースを務めるブラウンを完璧に抑え切り、貫禄の連勝劇を達成。この結果により、4月15日から17日の週末に“聖地”バサーストで開催される第3戦にも、引き続きのエントリーが決定した。
「バサーストに戻るのは素晴らしいことだ。 僕らはそうしてトロフィーを獲得することをとても楽しんでいるからね」と語ったクルサード。
「ただ、TCRでのマウントパノラマは本当に未知数だ。できる限りの情報を照合し、また現地では自分でインフォメーションを取得し、TCRのクルマがどんな振る舞いをするか確かめる必要がある」
「実際に現地でクルマをドライブすることに代わるものなんてないよ。以前、iRacingではバサーストをTCR車両で体験してみたことがあるが、思ったほど正確ではないことがわかったからね」とクルサード。
「それにしても、優勝を飾るほど気分の良いことはないね。最初の勝利はリバースグリッドだったが、すべての“クイックガイ”が最前線にいたときに完全に勝つのは素晴らしいこと。最終レースでは最前線でウィル・ブラウンと素晴らしい戦いができた。(ブレーキングでリヤをヒットされつつ)素晴らしく清潔で、公平だったので、勝利を収めることができて本当に良かったよ」