続いて予選トップ10リバース採用のレース2は、スタート直後から波乱続出の展開となる。リバースポールのファビオ・カサグランデ(スクアドラ・マルティーノ/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)と並び、フロントロウ2番グリッドに着いたフランコ・ファリーナ(PMOモータースポーツ/プジョー308 TCR)だったが、彼のマシンは技術的トラブルに見舞われ、立ち往生していることをレースディレクターに知らせるためスタート直前にドアを開け合図を送った。
しかし直後にシグナルのライトが消えると、スタートが中断されると信じて多くのクルマが静止したままのなか、レイス、ロッソ、サパーグの3台が絡む接触事故が発生。これによりロッソがリタイアを余儀なくされ、ここでセーフティカー(SC)が出動することに。
2周後に再開されたレースだったが、その直後にふたたび3台が絡むアクシデントが起き、今度はレイスの僚友アントニオ・ジュンケイラ(W2プロGP/クプラ・レオン・コンペティションTCR)がコース上にスタック。ここで車両撤去のため、ふたたびのSC導入となる。
これで時間を消費し、レース時間残り6分のところでリスタートが切られると、首位を行くパブロ・オテロ(PMOモータースポーツ/プジョー308 TCR)を、同チームのリンク&コー艦隊が立て続けにオーバーテイク。ペッツィーニ、サパーグ、そしてプジョーのオテロと、PMOがポディウム占拠のオーダーを作り上げる。
しかしレース後に「SCピリオド中の追い抜き行為」が発覚した3番手オテロは20秒加算ペナルティを課され、4位フィニッシュだった前戦勝者レイスが繰り上げの3位となり、スタンディング上でも2位ペッツィーニに対し7点リードの貴重な追加点を稼ぐ結果となった。
混乱に次ぐ混乱のまま終わった週末ファイナルヒートだが、注目のビア・フィゲレイドは初戦でチーム最上位の9位フィニッシュを達成も、レース2はトップ10圏外に沈むことに。続くTCRサウスアメリカ第2戦は、4月30日~5月1日に同じくブラジルのインテルラゴスで開催される。



