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 シートから降りたアロンソには、現地報道陣から当然のように「将来的なスーパーカーへの挑戦は?」との質問が飛んだが、F1キャリア通算32勝、ル・マン24時間覇者でもあるアロンソは、笑顔と含みを残すコメントで切り換えした。

「ここには誰もが知っているいくつかの素晴らしいレースがあり、バサースト1000がもっとも人気のイベントであることに疑いの余地はないよね。それ自体は僕の短期計画に含まれてはいないが、決して(参戦の)可能性がないわけじゃないさ」

 一方、昨季からレッドブルカラーのマシンをドライブするペレスは、ハードルーフを持つ“ティントップ”でも同じカラーリングの車両に乗り、改修されたアルバートパークのレイアウトを体験。ホールデン・コモドアZBを降りた後も、終始笑顔でスーパーカー初ドライブを振り返った。

「何よりブレーキングが最大の課題だった。コーナー進入時にマシンのアングルをコーディネートするブレーキ効率が、僕の経験とはまったく異なる世界だったんだ」と続けたメキシコ出身のペレス。

「でも、それが本当に楽しいんだ! 僕らが今乗っているF1では、使える縁石の量が(主に空力的な要因で)ほとんど制限されているけれど、このクルマではまたぎ放題。あらゆる場所でトラック全体を使用することができたよ」と笑顔のペレス。

「それに(普段使うパドルシフトでなく)フロアから生えるシーケンシャルのギヤシフトも最高だ。これもクラッチを使わない半自動システムだけど、回転合わせの必要があるのもクールだね。その点でコーナリングはかなりトリッキーになるけど、これも素晴らしい経験だった。最高に楽しかったよ」

 週末のオープニング2レースに向け、すでにデビッド・レイノルズ(グローブ・レーシング/フォード・マスタング)と、強豪シェルVパワー・レーシングのウィル・デイビソン(ディック・ジョンソン・レーシング/フォード・マスタング)がポールポジションを獲得。金曜の2ヒートを含め、この週末は20周スプリントの4戦が予定されている。

セルジオ・ペレス(左)は、2022年にRed Bull Ampol Racingからトップカテゴリー昇格を果たした新鋭ブロック・フィーニーのホールデン・コモドアZBのステアリングを握った
1395kgの車両重量を誇るスーパーカーで、まずブレーキング時の感覚に「驚いた」とペレス
金曜の2ヒートを含め、この週末は20周スプリントの4戦が予定されている

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