更新日: 2022.04.11 16:14
2度目のハイブリッド公式テストもBMWが首位奪取、BTCホンダとTGR UKも最後のシートが確定/BTCC
さらに、こちらも2022年より新たにスウィンドン・パワートレイン社製のヒュンダイ・ベース新開発エンジンを搭載するトム・イングラム(ブリストル・ストリート・モータース・ウィズ・エクセラー8・トレードプレイスカーズ.com/ヒュンダイi30ファストバック Nパフォーマンス)が、午後の周回がわずか10ラップに留まったジェイク・ヒル(MBモータースポーツ・パワード・バイ・ロキット/BMW 330e Mスポーツ)を抑えて6番手に入り、ルーキーのジョージ・ギャンブルとベテランのアダム・モーガンがドライブするカーゴッズ・ウィズ・シシリー・モータースポーツのBMW 330e Mスポーツが、フォード陣営への電撃移籍を決めたディフェンディングチャンピオン、アシュリー・サットン(フォード・フォーカスST/NAPAレーシングUK)を挟むかたちでトップ10入りを果たした。
そんなテスト会期を前後して“BTCCの顔”とも言える大ベテランのプラトが、自身23年目のシーズンに向け新天地への移籍を決断。シリーズの歴史で他のどのドライバーよりも多くのポイントを獲得し、キャリア通算100勝が目前に迫る男は「これが最後のシーズン」と位置づけ、その大記録達成を目標に据えた。
「これまで外野の位置からBTCレーシングの進化を見届けてきたが、ジョシュ・クックと勝負した経験からホンダ・シビックがどこで速いか、そしてどこでそうでないかを知っている。ホンダはトラックの特定の領域で何年ものあいだ良い状態で、それは本当に強みとなるものだ」と、先週のドニントンパークで初めてBTCホンダのステアリングを握ったプラト。
「チームとの初日にはとても感動した。非常に賢いメンバーが大勢いて、誰もが自分の役割を知っている。その全員が僕の待つエンジニアリングテーブルに何かを持ってきてくれたんだ」と、初テストを振り返ったプラト。
「僕はキャリアの大部分において、ワールドクラスのチームでドライブし、ワールドクラスの人々と仕事をすることができた幸運な男だ。正直なところBTCレーシングで午後を過ごした後、私は心から感銘を受けたよ。そこには明確な野心とモチベーションがあり、今は新しい1年を心から楽しみにしている」
1997年にシリーズデビューを飾ったプラトは、過去2年間のパワー・マックス・レーシング在籍中にキャリア通算600戦を迎えたが、このホンダ陣営とのチャンピオンシップを最後に、他の機会を模索するためBTCCから「引退する」意向を示した。
「まだレースに勝つことができると思うし、すべてがうまくいけばチャンピオンシップを獲ることもできると思う」と続けた54歳のプラト。「今年はたくさんのレースに勝ち、チャンピオンシップのために戦い、そして仕事場だったシリーズから離れたいと思う。それは僕を幸せな気分にし、BTCCから“サインオフ”するための優れた方法になるだろうね」
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