「我々は最初のマルチブランド電動ツーリングカー選手権で優勝し、エレクトリック・シリーズでタイトルを獲得した最初のハンガリーチームだった。それでも家に帰ったら誰もいなかったんだ。『おめでとうございます。来年はあなたを助けたいと思っています』と言ってくれるような人々はね。これにはとてもガッカリしたし、深く失望したよ」
「ハンガリーのメカニックやエンジニアに、こうして高いレベルのチャンスを与えることは私にとっての使命であり、現在の難しい状況を理由に彼らを手放したくはない。この価値が母国でも認められることを願っているし、今も懸命に地位向上に取り組んでいるが、少しでも時間があるときはシャワーで泣いているよ……」
こうした動きも受け、4月8日付でプレスリリースを発行した“クプラEKS”は、昨季の成功を引き継ぐ形でクプラeレーサーのさらなる開発、熟成に挑むこととなった。
「クプラとの新たなパートナーシップは、電動ワールドカップ連覇に挑戦するチームEKSにとってエキサイティングな時代になる」と、2016年には自らのチームでWorldRXタイトルも獲得したエクストローム。
「いつものように、僕らは勝利のためにETCRに参加しており、新生クプラEKSは次のシーズンに完全に集中している。僕らはスポーツの情熱を共有しており、このクプラEKSの名のもとに、さらに多くのレースで勝利とタイトルを獲得することを楽しみにしているよ」
そのクプラEKSは、5月6〜8日にフランス・ポーで開幕するFIA ETCR-eツーリングカー・ワールドカップを前に、この4月19日にもドライバーラインアップを発表すると予告している。
また、2022年のWTCRでは5台体制への拡充を予定するリンク&コー・シアンレーシングは、連覇を達成したヤン・エルラシェールを筆頭に、イヴァン・ミューラー、テッド・ビョーク、サンティアゴ・ウルティア、そして新加入マ・キンファのための2022年仕様リンク&コー03 TCRを披露。
チームは現在、ハンガロリンクでシーズン前のプライベートテストを実施しており、開幕後はチームごとに3台のエントリーを許可する新しい規則を利用し、各レースの週末に先立ってチームチャンピオンシップに2ポイントを加算できるドライバーを指名する必要が出てきている。


