更新日: 2022.04.15 13:43
開幕戦不振により“ノーウエイト”のシボレーが躍動。今季初勝利の王者が連勝/STC2000第2戦
明けた日曜午前の“フルタンクテスト”ではカナピノの僚友を務めるベルナルド・ラヴァーが最速となり、シボレーYPFクルーズのレースペースを確認すると、そのまま40分+1ラップの決勝がスタート。
ここでも速さを見せたのは6番グリッド発進だった王者カナピノで、序盤から“プッシュ・トゥ・パス”も活用して首位のペーニャ、2番手ラヴァー、そしてTGRカローラのサンテロにみるみる迫っていく。
残り20分を切ったところでチームメイトの背後まで到達したチャンピオンは、すぐさまシボレー同士で前後を入れ替えると、その4分後のストレートエンドでアクシオン・エナジーのルノー攻略に成功。首位浮上以降も後続を引き離していくカナピノに僚友のラヴァーも追随し、王者シボレーYPFチームが32周のレースを制圧して1-2フィニッシュ。
3位にTGRの新エース、サンテロが入り新たな選手権リーダーの座に立ち、4位ペーニャ、5位ホルヘ・バリオ(トヨタ・カローラSTC2000)と、この第2戦もシボレー、トヨタ、ルノーの三つ巴を象徴するリザルトとなった。
「週末の状況がドライに転じて以降、タイヤとブレーキに非常に厳しいショートサーキットだから、とても落ち着いて走ったよ。各ラップでマージンを待って、クルマのケアに集中していたんだ」と振り返った“タイタン”こと2冠王者のカナピノ。
「それでも前を行くクルマを次々にパスすることができた。終盤はラヴァーがとても良いリズムで僕の背後に迫ったけど、チームは不必要な戦いをしないことに決めた。それはとても賢明な判断だったと思う。勝利を譲ってくれた彼には感謝したい」と続けたカナピノ。
これでランキングでも3位に浮上したディフェンディングチャンピオンだが「今週末は非常に優れたシボレー・クルーズで違いを生み出すことができた。成功を収めた2021年を経て、今回のレースでも1-2を決める強さを取り戻せたが、まだシーズンは始まったばかり。地に足をつけておく必要があるね」と一言。続く第3戦はまだ開催地が未定ながら、4月29日から5月1日の週末に開催予定となっている。


