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投稿日: 2022.04.27 12:26
更新日: 2022.04.27 12:31

波乱の共通ハイブリッド新時代は、オープニングヒート勝利のトム・イングラムがリード/BTCC開幕戦


海外レース他 | 波乱の共通ハイブリッド新時代は、オープニングヒート勝利のトム・イングラムがリード/BTCC開幕戦

「正直に言って自分を蹴り飛ばしてやりたい。みすみす移籍デビューの華々しい戦果を自分で放り投げたようなものだからね」と、珍しく苛立ちを露わにしたサットン。「最終コーナー出口に向け集中しすぎていて、ハイブリッドの恩恵を自分で締め出してしまったんだ。データでは(最速ヒルの)BMWよりコンマ1秒はマージンがあったはずなんだ……」と続けたFF乗り換えのチャンピオン。

「しかし、これは僕らにとってまったく新しい事態であり、大きくポジティブな側面では、僕が前輪駆動車の中で最速であるということ。バランスは良さそうだし、実際のレースペースには勇気づけられている。レースで何が起こるか見てみよう」

 そして同じく、オフテストではつねに上位を争ったモーターベースのもう1台、シリーズ復帰組のダン・カミッシュ(NAPAレーシングUK/フォード・フォーカスST)は、予選で「フロントガラスに燃料が吹き上がった際に問題が発生し、次に気付いたときには炎が上がった」とまさかのトラブルに見舞われ、鳴り物入りのNAPAフォード勢には厳しい船出となってしまった。

 そんな2台とは対照的に、予選で成功を収めたのが新たなジョイントチームで参戦するヒルのBMWで、FP2ではギアボックスの不具合で早期に走行を切り上げ、クルーが懸命のトラブルシューティングを実施しながらも、そのビハインドを跳ね返し自身キャリア初の予選最速タイムを刻んで見せた。

「あの状況から初ポールを獲得したなんて信じられないよ。そしてチームとの最初の週末にそれを達成できたなんて最高の気分だ。セッション開始20分前には、まだギアボックスは付いていなかったんだからね」と、喜びを語ったヒル。

「あとはすべての信頼をチームに委ね、ひたすら限界を探った。クルマは夢のようなハンドリングを見せてくれ、この結果が得られてとてもうれしいよ。コリン(・ターキントン)が僕のそばにいるのも素晴らしいこと。明日はBMWのためにできる限り最善の仕事をし、WSRでのワン・ツーを目指したいね」

 しかしその日曜レース1で主役を演じたのは、ポールシッターのヒルとフロントロウに並ぶ4冠王者ターキントン(チームBMW/BMW 330e Mスポーツ)ではなく、王者サットンの背後4番手からスタートしたイングラムで、オープニングラップ早々にフォードを仕留めて3番手へと浮上する。

■次のページへ:ヒルが5番手後退後に追い上げ見せるも、レース後車検で失格に

レース1スタート直後には、首位のヒル、ターキントンのBMW同士でポジションを入れ替えながらサイド・バイ・サイドの同門対決を演じる展開に
その間隙を突いたトム・イングラム(Bristol Street Motors with Excelr8 TradePriceCars.com/ヒョンデi30 Fastback N Performance)がハイブリッド時代の初勝利を飾った
「誰もが異なるレベルのハイブリッドを利用できるのはこれが初めてで、心理戦だった」とレース2勝者のゴードン・シェドン(Halfords Racing with Cataclean/FK8型ホンダ・シビック・タイプR)


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