更新日: 2022.05.06 16:11
雨天月曜順延の波乱を乗り越え、チェイス・エリオットが“Next-Gen”初優勝/NASCAR第11戦
代わってステージ2で勝利を挙げたブレイニーも、ステージブレイクでのポジション維持を狙いステイアウトを選択するも、最終的にアンダーグリーンでのピットを強いられ後退。さらにこの日最多の103周をリードしたカイル・ブッシュ(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)も、324周目にA-J.アルメンディンガー(カウリグ・レーシング/シボレー・カマロ)のマシンから外れたホイールを避け、トラックポジションを失うことに。
そんなライバル勢の脱落を尻目に、最後の勝負に向け主導権を握ったのがエリオットとチャスティンで、前戦でカップ戦オーバル初優勝を飾り「2勝目以降、周囲の環境や反応が大きく変化した」と語るチャスティンが、元王者とサイド・バイ・サイドの堂々たるバトルを繰り広げる。
しかし348周目にこの日最後となる13回目のリスタートを迎えると、残る53ラップは貫禄を見せたエリオットが逃げ切り、自身2度目のドーバー制覇を飾ると同時に、待望の今シーズン初勝利を手にする結果となった。
「ようやく良い状況になったようだね。過去4~5カ月の間は厳しいレースが続いてきたが、こうしてヘンドリックの9号車をビクトリーレーンに戻せるのは素晴らしいことだ」と、この日73周をリードして歓喜の瞬間を迎えたエリオット。
「これはさまざまな観点で多くの意味を持つ勝利だし、すべての努力に感謝している。ここへ来てくれたファンにも感謝しているし、みんなはいつだって素晴らしいよ。数日間はお祝いを楽しんで、また次週から仕事に励むさ。来年ここで大勢の人々に再会でき来ることを願っている」
そのエリオットを追い詰めたチャスティンは、最終的にステンハウスJr.にもパスされ3位でチェッカー。安定のクリストファー・ベル(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)が4位、そしてHMSの一角、アレックス・ボウマン(シボレー・カマロ)が続くトップ5となった。
そして土曜開催のNASCARエクスフィニティ・シリーズ第10戦は、JRモータースポーツのチームメイト対決を制したジョシュ・ベリー(シボレー・カマロ)がキャリア通算3勝目を飾り、ここドーバーで昨季2位に終わった雪辱を晴らす、今季初勝利を手にしている。