「ありがとう、素晴らしいクルマをドライブするのは本当に楽しいね。これまではここで最高の走りができたわけじゃないが、僕自身はいつもこのイベントを楽しんできた」と喜びを語ったチャンピオン。

「前を行く2台のフォードはスタートからとても速かった。だから、引き離されていく僕の方は『優勝争いからは脱落だな』と感じていたんだ。それだけに、彼らが早めにピットへ向かったときには驚いたよ」

「もはや僕ら(ブランド消滅のホールデン)に未来はないけれど、ゼネラルモーターズのために記念すべき勝利を挙げられたのはクールだ。僕ら(トリプルエイト)がその大役を果たせたことも含めてね」と、驚くべきことにホールデンの450回、500回、550回、そして600回目の勝利も収めているSVG。

■赤旗中断を挟んだレース2は、フォード・マスタングが今季初勝利

 明けた日曜午前は残る2ヒートに向けた予選でウィル・デイビソン(ディック・ジョンソン・レーシング/フォード・マスタング)とSVGが最前列を分け合うと、レース2ではスコット・パイ(チーム18/ホールデン・コモドアZB)がジャック・ルブローク(マット・ストーン・レーシング/ホールデン・コモドアZB)との攻防で押し出され激しくウォールにヒット。バリア修復の必要性からレッドフラッグに発展する。

 長い中断ののちに再開されたレースは、首位ウォーターズとデイビソンの一騎打ちに。お互い接触しながらも続いた勝負は、古いピットエントリーの一部を使用して首位を守り、デイビソンの進路を妨害したとしてウォーターズに5秒加算のペナルティが課される展開に。

 その後のセーフティカー出動にも阻まれた6号車のモンスターエナジー・マスタングは、トップチェッカーながら優勝へのマージンを稼ぐことができず、最終結果は4位が精一杯に。結果、デイビソンが2022年のフォード陣営初勝利を手にし、2位に続いたパスカーレとともにDJRがワン・ツー・フィニッシュを飾っている。

 そして同じくデイライト・レースとなった最終ヒートは、首位発進のSVGを出し抜き、アンダーカットで首位浮上を果たしたジェームス・コートニー(ティックフォード・レーシング/フォード・マスタング)が気を吐いたものの、40周目のターン7でポールシッターに捕まり万事休す。週末2勝目を挙げたSVGが選手権リードを拡大し、2番手パスカーレに対し164ポイント差の大量マージンを築いている。

 続く第5戦はビクトリア州ウィントンに位置するモーターレースウェイにて、5月21~22日に恒例『ウイントン・スーパーナイト』が開催される。

レース2オープニングでは、トーマス・ランドル(Tickford Racing/フォード・マスタング)とリー・ホールズワース(Grove Racing/フォード・マスタング)も同門対決でコースオフ
同じくマスタング対決の末にペナルティが加算され、キャメロン・ウォーターズ(Tickford Racing/フォード・マスタング)が勝利を逃すなど、フォード陣営には厳しい展開となった
週末最後のヒートを制したSVGは「コートニーのオーバーテイクとタイヤマネジメントが最大のポイントだった」
2010年王者で日本でも活躍したジェームス・コートニー(Tickford Racing/フォード・マスタング)もひさびさの表彰台。「スプレー(シャンパンファイト)はいつだって最高の気分」

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