新生TC2000はトヨタのサンテロがスプリント制覇も、日曜はシボレーが1-2/STC2000第3戦
そのまま現地土曜午後17時30分に迎えた12ラップ・スプリントは、予選トップ8のリバースグリッド採用でTGRAのサンテロが首位発進を切ると、降雨が心配される曇天の下でグリッド最大60kgを積む“重たいカローラ”が躍動。
同じくリバースの恩恵を受けたイグナシオ・モンテネグロ(ルノー・フルーエンスGT)や、ホルヘ・バリオ(トヨタ・カローラSTC2000)らを従え、チャンピオンシップ首位を維持する勝利を手にした。
明けた日曜午前は快晴のもと“フルタンクテスト”が実施され、シボレーのラヴァーが2戦連続で最速をマークしてクルーズの優秀なレースペースを確認すると、そのまま40分+1ラップの決勝へ。
するとオープニングのターン1でアクシデントが発生し、ペーニャの“ピンク・ルノー”とプーマ・エナジー・ホンダ・レーシングのファビアン・シャナントゥオーニ(ホンダ・シビックSTC2000)が土曜スプリントに続いて遺恨の接触。いきなりのセーフティカー導入となる。
これで作戦遂行が楽になった王者シボレーYPFチームは、2戦連続のワン・ツーに向けウエイトを考慮したセットアップとともに“プッシュ・トゥ・パス”もうまく管理し、わずかな波乱も寄せ付けずにフィニッシュ。カナピノ、ラヴァーに続く最後の表彰台にはマティアス・ミラ(ルノー・フルーエンスGT)が入り、TGRAのサンテロとFDCモータースポーツのフランコ・ヴィヴィアン(シトロエンC4ラウンジ)が続くトップ5となった。
結果、選手権首位サンテロが98点まで伸ばし、連勝のカナピノが83点、僚友ラヴァーが81点で追う構図となった新生TC2000シリーズ。続く第4戦は5月21~22日の週末にパタゴニア地方最大の都市ネウケンで開催され、新旧TC2000シリーズのほかシルエットストックのトップレース(TopRace)やフォーミュラ・ナシオナルなどが一堂に会する『The Week of Speed』イベントに組み込まれての実施となる。