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 これで268周目のリスタートで優勝戦線にカムバックしたのがロガーノとバイロンで、インサイドに並んだバイロンが先行して最終局面に向かう展開となる。

 残り2周の時点でバンパー・トゥ・バンパーの状態でターン3に入った2番手ロガーノは「当然、勝利に向けゲームは始まっている」として首位バイロンのトウを効かせてプッシング。これでバランスを崩したシボレーの24号車はアウトサイドのウォールにヒットし、ダメージを負って失速することに……。

 最終的にバイロンは13位まで後退してのフィニッシュとなり、ロガーノはタイラー・レディック(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)を0.77秒差で抑えてキャリア通算28勝目、新車両規定“Next-Gen”での公式戦初優勝を手にした。

「そうさ、仮に相手が僕を壁に押しやっても、彼らは何も得ることはないだろうね! 僕らは皆平等だ。先にそうしたのは彼(バイロン)だし、僕は勝利を取り戻すためにすべきことをしただけ。ここ“Lady in Black”でのカップ戦に勝ったことはなかったし、本当にクルーを誇りに思う。彼は同じことをしてそれを失い、僕は手に入れた。それだけさ」と語った勝者ロガーノ。

 一方、憤慨のバイロンは「彼の攻撃的操作は明らかに一線を超えていた」と主張し、怒りを露わにした。

「(リスタートの)ターン2ではお互いにすごく接近していたし、それが彼(ロガーノ)を驚かせ、タイトにしたと思う。彼は壁に向かい、僕がリードを奪った。でもその後、彼は時速10マイル(約16km/h)以上の速度差で僕を押しやり、このNext-Gensカーで激しくヒットしてきた」と状況を説明するバイロン。

「ヤツは本物のバカだ。僕はなす術なくウォールにヒットし、車体右側に損傷を負った。彼はレースに勝つことができないから、そんなドライビングでしか勝負できないんだろう。本当に意味がわからないよ……」

 併催のNASCARエクスフィニティ・シリーズ第11戦は、JRモータースポーツから参戦するジャスティン・オルゲイアー(シボレー・カマロ)が、昨季の同地以来となる34戦ぶりの勝利を飾り、ダーリントン連覇を達成。一方のキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第7戦は、ポールウイナーのジョン-ハンター・ネメチェク(カイル・ブッシュ・モータースポーツ/トヨタ・タンドラTRD Pro)が混戦の展開を制して今季初優勝を飾る結果に。

 トヨタ陣営で2台体制を敷く服部茂章率いるハットリ・レーシング・エンタープライズは、タイラー・アンクラムの16号車がシングルフィニッシュの8位、チェイス・パーディの61号車は終盤のクラッシュに巻き込まれ、レースを終えている。

優勝争いの渦中でプッシングを受け、ボディ右サイドを損傷したウイリアム・バイロン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)の24号車
優勝争いの渦中でプッシングを受け、ボディ右サイドを損傷したウイリアム・バイロン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)の24号車
怒り心頭のバイロンは、レース後にも殿堂入りのジェフ・ゴードンからなだめられる場面も
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NASCARエクスフィニティ・シリーズ第11戦は、JRモータースポーツから参戦するジャスティン・オルゲイアー(シボレー・カマロ)が同地連覇を達成
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キャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第7戦は、ポールウイナーのジョン-ハンター・ネメチェク(カイル・ブッシュ・モータースポーツ/トヨタ・タンドラTRD Pro)が勝利を飾った
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