現在チームに在籍するチャズ・モスタートとニック・パーカットは、契約上来季もWAUに残留してフォードのステアリングを握る公算となる。とくにエースのモスタートは、2020年のチーム加入以前は10年以上もフォード陣営で戦ってきただけに、本人としても古巣への帰郷に前向きな意欲を見せる。
「僕は過去にもフォードと長く成功した関係を築いてこれた。2023年以降、ふたたびブルーオーバルに参加できることは本当にエキサイティングで、最高の決定だよ。マスタングに乗るのは“帰郷”するようなものだ。でもその前に、2022年もやるべき仕事が残っている。それこそが今、僕が焦点を当てていることだ」と語った2代目TCRオーストラリア王者でもある30歳のモスタート。
2013年にディック・ジョンソン・レーシング(DJR)でシリーズデビューを飾った男は、翌年ティックフォード・レーシングに移籍し、聖典『バサースト1000』を初制覇。そして昨季2021年にはホールデンでも“グレートレース”で勝利を飾っている。
フォード・オーストラリアの代表兼最高経営責任者であるアンドリュー・ブルキッチは、このWAU加入に際し「我々は勝つためにここにいる」と、改めてシリーズ新時代への決意を表明した。
「我々はファンのために最高のショーを開催するべく、最高の組織、最高の人々と協力して、ブルーオーバルをその最前線に置くことを目指している。彼らは同じコアバリューと信念、スポーツへの情熱、そして勝利への真の意欲を持った組織だ。以前のライバルを家族に迎えることができてうれしく思うし、今後の協力とWAUの成功を楽しみにしている」


