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「正直なところ、我々よりはるかに加速と直線速度に優れる事態に驚いている。市街地ではいつだって使用回転域が低いにも関わらずね」と続けた初代WTCR王者のタルキーニ。

「これは僕自身の疑問符であり戦略ではない。この週末はトラック上で我々のクルマが到達できる100%の力を発揮した」

「それでも、ヒョンデよりリンク&コーの加速力の方が段違いで優れているんだ。我々はルールについて話しているし、ブーストマップを監視している人々に対し、彼らとライバル勢に大きな違いがある理由を理解できないでいる」

 続いて実施されたリバースグリッド採用のレース2では、リバースポールのイヴァン・ミューラー(シアン・レーシング・リンク&コー/リンク&コー03 TCR)とアズコナの競り合いで幕を開けると、3周目に地元戦のティアゴ・モンテイロ(エングストラー・ホンダ・タイプR・リキモリ・レーシングチーム/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)がパンクからウォールの餌食となり、これにエステバン・グエリエリ(ALL-INKL.COM・ミュニッヒ・モータースポーツ/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)が巻き込まれセーフティカー(SC)出動の事態となる。

 6周目のリスタート以降はジョーカー消化とその中身が勝機を分け、7周目に先陣を切ったアズコナはボラードを薙ぎ倒して審議対象に。続く9周目に飛び込んだミューラーは、レイトブレーキングでタイムを失い4番手へ陥落。その間、リスタート前に4番手に進出していたハフがステイの判断でタイムを稼ぐと、12周目に満を持してジョーカーラップを取り、首位奪取に成功する。

 その直後、僚友のダニエル・ナジー(ゼングー・モータースポーツ/クプラ・レオン・コンペティションTCR)がバリアに刺さりふたたびSCが出るも、レース時間は残り2分でペースカー先導のままチェッカー。ここ数戦“表彰台コレクター”となっていたハフが待望の今季初勝利を挙げ、2位にアッティラ・タッシ(エングストラー・ホンダ・タイプR・リキモリ・レーシングチーム/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)、3位アズコナのポディウムとなった。

 この結果、選手権はふたたび表彰台のアズコナが153点でリーダーの座を堅守し、2位に16点差のウルティア、3位に20点差でエルラシェールの続くオーダーに。2022年WTCRの第6戦は、カレンダー改訂で追加されたイタリア・バレルンガで7月23~24日に争われる。

今季も地元の大歓声を受けて戦ったティアゴ・モンテイロ(Engstler Honda Type R Liqui Moly Racing Team/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)だったが、レース2では不運のパンクに見舞われる
「本当はもっと早くジョーカーに入る予定だった」と、急きょの戦略変更で勝機を見出したロブ・ハフ(Zengő Motorsport/CUPRA Leon Competición TCR)
選手権はふたたび表彰台のアズコナが153点でリーダーの座を堅守し、2位に16点差のウルティア、3位に20点差でエルラシェールの続くオーダーに

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