明けた2日目からは、そのNAPAレーシングUKのレギュラー勢も本格的テストプログラムに従事し、午前のセッション途中からステアリングを握ったサットンは、いきなり54ラップもの周回を重ね、前日のシェドンよりコンマ3秒更新し、テスト全体の最速タイムを設定した。
「今日の僕らの1日は、大半がオプションタイヤの確認と他のいくつかのことをテストするプランで占められていた」と、グッドイヤー指名の公式テスターとしてもプログラムに協力したチャンピオン。「正直なところ、現行のレースタイヤでアタックラップを敢行したダン(・カミッシュ)の方がタイムは良いだろうと思っていたんだ。僕らはグッドイヤーの要請により、まったく異なるプログラムを実行していたからね」と、本人はこのトップタイムが意外な結果だったことを強調した。
「この2日間で、このクルマはまだ順調な進化の推移にいることが分かった。まだ可能性を秘めているようだし、それはダンのペースにも表れている。ここで学んだことをベースに、ノックヒルに行っていくつかのことを試すのを楽しみにしている」
そのカミッシュはエースから遅れること0.015秒差の2番手で続き、3番手には開幕ポールシッターのジェイク・ヒル(MBモータースポーツ・パワード・バイ・ロキット/BMW 330e Mスポーツ)が並んだものの、首位からはコンマ3秒のビハインドとなった。
2022年シーズンも折り返しとなるBTCC第6戦は、王者サットンの言葉どおり7月30~31日にノックヒルで再開される。


