3名のドライバー全員がサーキットの医療センターに搬送されたが、38Gものインパクトを受けたハイムガートナーを含め骨折などもなく、全員の無事が確認された。
「ワオ、あれは本気でマズいアクシデントだった。38Gもの衝撃を受けながら、骨も折らずに生き延びられたのは幸運以外の何モノでもないね。これこそ、僕らのクルマの強度と安全性の証明さ! そしてトーマス(@thomasrandle)が無事だったこともうれしく思う。みんなのメッセージに感謝し、元気に回復してサンダウンに向かうよ」と、ハイムガートナーが治療を受けるベッドから自身のSNSで発信すると、自身予選最上位グリッドだったランドルも「ワオ、あれは本気でマズいアクシデントだった」と、同じ書き出しで無事を報告した。
「すべてのメッセージに感謝しているし、僕は元気だ。こんなに安全なクルマを作ってくれたチーム(@tickfordracing)に心からお礼を言いたい。そしてアンドレ(@andreheimgartner)が無事で何よりだ。今日は自分たちのポテンシャルを発揮できなかったこと、みんなに申し訳なく思っている。僕らはもっと強くなって戻って来るつもりだ」
再開されたレース2は、モスタートがポールシッターのウォーターズを出し抜きリードを奪うと、終盤に向けピットストップを遅らせる戦略を選択したSVGが首位でコースに復帰。モスタートより2.6秒早くチェッカーをくぐり、3位にひさびさのポディウムとなるジェームス・コートニー(ティックフォード・レーシング/フォード・マスタング)が続く結果となった。
そして事故の当事者となったふたりがいないまま、現地15時半を回ってスタートが切られたレース3は、直前のスコールによりSCスタートが宣言され、3周目からグリーンフラッグに。
良好な視界を活かして首位を守ったウォーターズだったが、水量過多でグリップのない路面に苦しみ11周目にロックアップを喫すると、その隙を逃さなかったSVGが前へ。以降、一度もリードを奪われることなくフィニッシュラインを越え、絶対王者が破竹の連勝劇で今季14勝目を手にした。
「ウエットでのレースは本当に、本当に楽しかった。コクピット内では思わず笑みが浮かんだが、集中する必要もあると気を引き締めた。カム(ウォーターズ)からは勝利への執念も伝わってきたし、そこでマインドセットを切り替えてとにかくクリーンであることを心掛けた。追い越し、追い返されるたびにそれが表現されていたはずさ」と、余裕たっぷりのディフェンディングチャンピオン。
この勝利によりホールデンは2年連続でマニュファクチャラーズタイトルを獲得し、ファクトリー活動最終年に華を添える結果に。続くRSC第9戦は、8月19~21日におなじみメルボルンのサンダウンで、引き続きスーパースプリント戦が争われる。


