明けた日曜のレース2は前戦のペナルティによってリバースグリッドが大きく影響を受け、10位フィニッシュのジョシュ・バカン(HMOカスタマー・レーシング/ヒョンデi30 N TCR)はオープニングのマイケル・カルーソ(アシュリー・スワード・モータースポーツ/アルフォロメオ・ジュリエッタ・ヴェローチェTCR)との接触により30秒のタイム加算が課され、10位から14位に降格。
一方のアーロン・キャメロン(プジョー・スポールGRMチーム・バルボリン/プジョー308 TCR)も、ベイリー・スウィーニー(HMOカスタマー・レーシング/ヒョンデi30 N TCR)とのアクシデントで同じく15秒が加算され、この結果、レース1で10位となったカルーソがリバースポールを手にすることに。
午後13時過ぎにスタートが切られたレース2で、終始リードを保った元スーパーカー参戦組のカルーソだったが、彼のアルファは残り数周のところでエンジンが音を上げストップ。代わってヒョンデのキングやジョーダン・コックス(スウィフテクスGRM/プジョー308 TCR)らを仕留め、最後の勝負で僚友ブラウンにも競り勝ったハンソンが1.7731秒差でトップチェッカー。第3戦では車両大破のクラッシュを経験した男が今季4勝目を手にした。
夕刻16時過ぎに始まった週末最終ヒートは、アウディのハンソンに並んで最前列からスタートしたダルベルトが気を吐き、シグナルグリーンの勝負でホールショットを奪っていく。
前半こそアウディにコンマ差圏内でプレッシャーを掛けられたイエローのホンダ・シビックだったが、中盤以降はさらに背後からソーターが迫り、首位のダルベルトをサポートするかのようにハンソンを攻略。このバトルの余波でマージンを稼いだダルベルトが、初勝利から間を置かずの2勝目を手にする結果となった。
「素晴らしい週末だったね。ポールポジションを獲得し、レースで2勝を挙げ、シリーズでのリードを広げた。残り2ラウンドでシリーズ終幕が近づいていることを考えれば、このマージンを拡大することが最重要だ」と語ったダルベルト。
「6週間後に開催されるサンダウンでの次戦に向け、さらなる成功を収める必要がある。今週に負けないぐらい良い結果を得るため、全力を尽くすつもりだ。サンダウンとバサースト、この最後の2ラウンドに向けて、クルマのパフォーマンスを最大限に引き出すことに集中していきたい」
すでにランキング2位のコックスに58点差をつけたダルベルトが語ったとおり、続くTCRオーストラリア・シリーズ第6戦は、9月16~18日にサンダウンで争われる。


