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「我々が組み立てる最初のクルマが完成し、BJRへのデリバリーが予定されている。このシャシーはここで完成し、配送を待っている状態だ。おそらくスーパーカーのトランスポーターでサンダウンに行くことになるだろう。彼らはその手配をしているはずだ」と明かしたチェプニッチ代表。

「基本的に16台のシャシーを構築する必要があり、現在は継続的なプロセスの真っ只中だ。6日または7日ごとに1台のクルマが完成して工場からに徐々に減っていき、最終的なシャシーは11月中旬に納車される」と続けたチェプニッチ代表。

「我々が供給契約を結ぶすべてのチームが最初のシャシーを最初に手に入れ、その後、より大きなチームが2台目のクルマを手にする流れだ。その後、BJRとティックフォードというグリッド最大のチームが、4台体制を構築するため最後に残りのシャシーの供給を受ける」

「我々自身の作業スケジュールは、過去のモデルと比較しても実際に大きな変化はない。より短い時間枠で作業しているだけだ」

 2021年の最終戦『バサースト1000』で初お披露目されて以降、サスペンションを中心にあらゆるメカニカル・コンポーネントのアップデートを受けてきたGe3規定車両は、公式テストでのオイルタンクとアンチロールバーの確認に続き、各イベントのデモラン兼任セッションでも制御コンポーネントの承認が続いている。

 先週のベンド・モータースポーツパークでは、Gen3プロジェクトチームがオイルシステムのテストを完了し、今月初めにクイーンズランドで試験導入された新形状の給油システムを含めた登録が進んだ。

 こうした流れを経たペース製の最初のシャシーの納入は、Gen3規定モデルの設計から製造まで、約2年間にわたるプロセスの完了を意味してもいる。

「我々の製造チームにとって、もっとも重要な部分は計画だ。キットであれ部分的なビルドであれ、完成したシャシー・ビルドであれ。製品の配送とそのスケジューリング、および部品の準備が整ったときに必要なロジスティクスこそが生命線だ」とチェプニッチ代表。

「カスタマーを満足させ、すべての人に公平であることが非常に重要で、それこそが我々にとっての信用なんだ。技術的な観点から言えば、シャシーの精度を保ち、一貫性を持たせ、指定されたものに可能な限り近づけることがもっとも重要な要素だね」

フォード陣営のDick Johnson Racing(DJR)や、GMシボレーのTriple Eight Race Engineeringなど、各陣営でホモロゲーション登録チームに指名されたファクトリー系2チームがテストを受け持つ
シボレー・カマロにはGM製の5.7リッター、フォード・マスタングにはフォード製5.4リッターのユニットを搭載。現在は北米のベンチで耐久信頼性テストが続く

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