チーム創設者であり、5度のシリーズタイトル獲得経験と3度の『バサースト1000』覇者でもあるジョンソンも、ラルフ・ファミリーのビジョンは「共有し得るものだ」と歓迎の意を示した。

「我々としても、ラルフ一家をディック・ジョンソン・レーシングに迎え入れることに興奮している。もちろん我々ファミリーもDJRで築いてきた家族の文化を非常に誇りに思っている。その同じ価値観と考え方を持つ一家と一緒に仕事をすることは、非常に刺激的で自信を与えてくれるものだからね」

 この新契約により、ラルフ一族がフォード系ホモロゲーション担当チームの過半数の株式を取得することが確認された数日後、その新体制初年度もパスカーレが引き続き11号車を、同じくデイビソンが17号車のステアリングを握ることがアナウンスされた。

「ウィル(・デイビソン)とアントン(・デ・パスカーレ)が、2023年もシェルVパワー・レーシングチームで走り続けることを発表できてうれしく思う」と、チームの共同所有者になったライアン・ストーリー。「どちらのドライバーもチームにとってかけがえのない存在であり、すべてのスタッフだけでなくパートナーとも完璧に調和し、忠実で情熱的なサポーター全員に愛されている。彼らのトラック上の結果はそれを証明しており、我々チームにとっても素晴らしい組み合わせなんだ」

 これで新車両規定“Gen3”時代の幕開けもDJRで迎えることが確定したパスカーレは、この契約延長を「心からうれしく思う」と意気込みを示した。

「ディックとライアンが作り上げた家族文化とチームの絆は他に類を見ないものであり、チームに留まれることにとても興奮している」と語ったパスカーレ。

「一緒に仕事をするのにこれほど素晴らしい組織はないし、来季に向けてメンバーの継続性と安定性を維持するのは素晴らしいことさ。そしてウィルという高い能力を持つチームメイトがいるのも大歓迎だね。僕らはもっと多くの勝利を収め、チーム、パートナー、そしてファンのためにも、あのGen3マスタングでも先頭に立ち続けたいと思っている」

 同じく、今季2022年は6回のポールポジションと優勝、10回の表彰台を獲得しているデイビソンも、チームに留まることを「喜んでいる」と語った。

「引き続きDJRで走り続けることにとても興奮している。象徴的なシェルVパワーのカラー、伝説的な#17、そしてDJRの強力なレースチームでシリーズを戦えるなんて素晴らしい機会であり、ドライバーにとっては夢の実現のようなものだ。これまでの結果をさらに発展させ、さらに勝利を重ねるのが待ち切れないよ」

「このレースチーム全体と一緒に仕事をするのが大好きだし、彼らは素晴らしい面々が集ったグループであり、もう家族のように感じているんだ!」

今季もチームに所属するアントン・デ・パスカーレ(右)とウィル・デイビソンのふたりは継続起用となった
ホモロゲ取得チームDJRのファクトリーでは、新車両規定“Gen3”用のフォード・マスタングの製作が進む

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