一方、こちらも再びのシリーズ“復帰組”となるホンダ陣営のグエリエリとジロラミは、前者が昨季もクリティバとブエノスアイレスの双方でともに戦ったスクアドラ・マルティーノに合流。昨年はシビックでともに表彰台を獲得したサパーグではなく、新たにファビオ・カサグランデとのペアで挑む。

 さらに後者は、SCBにも参戦するブラジルの強豪クラウン・レーシングとジョイントし、昨年はラファエル・レイスと一緒にブエノスアイレスで獲得した勝利を再現するべく、今季はアルゼンチンの人気ツーリングカー選手権スーパーTC2000(STC2000)で大活躍を演じる17歳イグナシオ・モンテネグロとタッグを組む。

 そしてシリーズ初登場、大注目の1台となる新型『トヨタ・カローラGRS TCR』は、この7月に正式なTCR認証を取得したばかりのモデルであり、南米大陸でトヨタのモータースポーツ活動を牽引するTOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナ(TGRA)と、その母体であるトヨタ・アルゼンティーナは、この8月初旬にも契約配下のマティアス・ロッシらを招聘して本格的な最終テストを実施してきた。

 そのデビュー戦を託されたチアゴ・カミーロは、長年SCBの強豪イピランガ・レーシングでエースを務め、2020年よりTOYOTA GAZOO Racingブラジルの一員としてトヨタ・カローラをドライブしてきた。その初年度には4回のポールポジションを含む2勝を記録してランキング4位とすると、翌2021年には5勝に伸ばして年間3位を獲得している。

 一方のバリオも今季よりSTC2000でトヨタ陣営に加入し、第4戦のネウケンではトヨタ・カローラSTC2000でシリーズ初優勝をマークするなど、将来のTGRAを背負う若手有望株として期待されている。

 すでにTCR競技用の完全公認を受けた新型『トヨタ・カローラGRS TCR』は、BoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)測定の結果、レーシングウエイトはバラストなしの1265kgに。また、2リッター直列4気筒エンジンの8AR-FTS型を搭載するエンジンは、ECU制御による出力で100%、最低地上高は80mmの割り当てとなっている。

グエリエリはスクアドラ・マルティーノ所属のベテラン、ファビオ・カサグランデとのペアで挑む
グエリエリはスクアドラ・マルティーノ所属のベテラン、ファビオ・カサグランデとのペアで挑む
直近の最終テストを担当した18歳の新鋭ホルヘ・バリオが、新型『トヨタ・カローラGRS TCR』のデビュー戦を担当する
直近の最終テストを担当した18歳の新鋭ホルヘ・バリオが、新型『トヨタ・カローラGRS TCR』のデビュー戦を担当する
今季SCBではまだ未勝利ながら、チアゴ・カミーロも新型『トヨタ・カローラGRS TCR』の初戦を任された
今季SCBではまだ未勝利ながら、チアゴ・カミーロも新型『トヨタ・カローラGRS TCR』の初戦を任された

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