シリーズを代表するレーシング一族だったケリー・ブラザーズからチーム運営権を引き継ぎ、今季よりグローブ・レーシングとして本格的なチーム運営に乗り出したステファン・グローブ代表は、ホールズワースの決断を最大限に尊重し、敬意と感謝を示す言葉を贈った。

「我々にとって初のスーパーカー・シーズンとなる2022年の開発を促進するため、リーをチームに迎える機会が与えられたと知ったとき、我々はすぐに彼の経験を確保するため動いたんだ」と明かしたグローブ代表。

「彼は真のレーサーであり、今季のバサースト1000でもマット・ペインと一緒に仕事をしてくれることを楽しみにしている。彼が走り続けるのを見たいとは思っているが、同時に人生のこの段階で彼が選択した方向性も理解している」

「彼の経験は、チームが成長を続ける今季、チームにとって真の資産となっているんだ。我々としても今、彼がフルタイムのキャリアにふさわしい高みに登るために、可能な限り最高のパッケージを提供することに集中したいと考えている」

 8月最後の火曜日に電撃的アナウンスとなってパドックに伝えられた引退の報は、ライバルやドライバー仲間にも驚きをもって迎えられた。

 昨年12月の“グレート・レース”でともに優勝を飾ったモスタートは、自身を「国民的アイコン」と呼んだ先輩の知らせに誰よりも早く反応し「あなたの躍進と成長を見るのが大好きでした。あなたと一緒に戦うレースが大好きで、あなたと対決するレースも大好きでした。あなたの次の章の成功を願っています」と自身のSNSに綴った。

 また、2006年にフルタイムのデビューを飾ったゲイリー・ロジャース・モータースポーツで、チームメイトも務めた現インディカー・ドライバーの“スーパーカー3冠王者”スコット・マクラフランや、その北米での僚友で隣国ニュージーランド出身のウィル・パワーも「本当におつかれさま、今後の成功を願っています」「リーの偉大なキャリアに、最大限の祝福を」と揃って投稿した。

 そしてアルバートパークの表彰台をホールズワースと共有した、現在のチームメイトであるデビッド・レイノルズも「偉大なキャリアを祝福します。でも、あなたがフルタイムを辞めてしまうのは悲しい……」と、リタイアを決めた僚友を称えるコメントを残している。

「彼の経験は、チームが成長を続ける今季、チームにとって真の資産となっている」とステファン・グローブ代表
「あなたがフルタイムを辞めてしまうのは悲しい……」と、心情を吐露した現僚友のデビッド・レイノルズ(左)

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