海外レース他 ニュース

投稿日: 2022.09.07 15:15
更新日: 2022.09.07 20:32

プレーオフ初戦は、エリック・ジョーンズが2014年以来初の“非”選抜者勝利を記録/NASCAR第27戦


海外レース他 | プレーオフ初戦は、エリック・ジョーンズが2014年以来初の“非”選抜者勝利を記録/NASCAR第27戦

 なんとかピットロードにマシンを進めたシリーズリーダーだったが、9号車カマロZL1はトーリンクと上下のコントロールアームが壊れていたため、今季より10分間に拡大されたステージ間の修復作業時間も使い果たし、残念ながらここでリタイアが決定した。

「見てのとおりターン1と2に掛けてコントロールを失い、ウォールにヒットした。右リヤで何かを壊してしまったようで、ステージ2への復帰は絶望的になった。次戦は今週末より確実に良いだろうさ」と、これでプレーオフ・ランキング9位に後退したエリオット。

 続くステージ2は前戦同様トヨタ陣営が制圧する展開となり、カイル・ブッシュ(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)とマーティン・トゥルーエクスJr.(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)が1-2でステージ勝利を飾る。

 その2台とロガーノを交えて始まったファイナルステージでは、今度は2014年チャンピオンのケビン・ハーヴィック(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)が275周目に炎上。悲運に襲われた4号車はエンジン右サイドから炎を上げてすぐさまエプロンに停車する事態に。

 勢いを増す炎が車体両サイドに燃え広がる危険な状況となるも、ハーヴィックが自力で脱出した後に迅速な消火活動が行われ事なきを得たが、新規定車両で火災頻発の事態を重く見たNASCARは「容認できない状況であり、火災を引き起こした可能性のある兆候を探している」と、レース後にも本格的な原因究明と対策へ乗り出すことをアナウンスした。

 こうしたエンジンにまつわる不具合は勝利を目前にしたトヨタ・カムリにも襲い掛かり、首位を行くトゥルーエクスJr.の19号車は残り35周を切ったところで、ウォーターポンプのベルトを失ってペースダウン。最終的にオーバーヒートでレースを終えることに。

 そして残り32周で僚友の無念を引き継いだカイル・ブッシュの18号車も、この日最多となる155周のリードラップを重ねていたものの、チェッカーまで28周時点でバルブトレーンの故障に見舞われ、イエローコーション中に白煙を上げてストップする事態となってしまう。

275周目に炎上したケビン・ハーヴィック(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)だが、事なきを得た
275周目に炎上したケビン・ハーヴィック(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)だが、事なきを得た
カイル・ラーソン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)も、79周目にエンジンの異変を察知して緊急ピットへ。この判断が功を奏し、12位完走を果たす
カイル・ラーソン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)も、79周目にエンジンの異変を察知して緊急ピットへ。この判断が功を奏し、12位完走を果たす
48周のリードラップを刻んだマーティン・トゥルーエクスJr.(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)は、ウォーターポンプのベルトを失ってリタイアに
48周のリードラップを刻んだマーティン・トゥルーエクスJr.(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)は、ウォーターポンプのベルトを失ってリタイアに

■次のページへ:「チームクルー全員を誇りに思う」と勝者ジョーンズ


関連のニュース