更新日: 2022.09.12 17:26
最後の開催となるプケコヘ戦はレッドブルの王者SVGが赤旗混戦を制しての“ダブル”達成/RSC第10戦
明けた日曜午前の予選シュートアウトは、そのデイビソンとSVGが同地最後のポールポジションを分け合うと、長い歴史を持つトラックのフィナーレを演出するかのようにアクシデント満載の1日となる。
まずレース2でフロントロウ発進を決めたSVGとその僚友ブロック・フィーニー(トリプルエイト・レース・エンジニアリング/ホールデン・コモドアZB)、そしてふたりに分け入ったデイビソンの3台とは対照的に、2列目4番手から出遅れたパスカーレが、ブロディ・コステッキ(エレバス・モータースポーツ/ホールデン・コモドアZB)と絡んでウォールに激突。これでシェルVパワー・マスタングの11号車は大破し、早くもSCがコールされる。
さらに同じ周回のわずか数百メートル先では、このレース直前にアーウィン・レーシングとの複数年契約更新をアナウンスした2014年王者マーク・ウインターボトム(チーム18/ホールデン・コモドアZB)が、並走していた初代TCRオーストラリア王者のウィル・ブラウン(エレバス・モータースポーツ/ホールデン・コモドアZB)を弾き飛ばし、ブラウンは高速コーナーで車速を落とせぬままアウト側ピットレーン・エントリーのウォールに衝突。バリアにもダメージが及び、ここで20分間の赤旗中断となる。
明けたリスタートでは2番手デイビソンがレイトブレーキングでターン8アウト側を攻め、首位SVG攻略を狙ったものの叶わず。これで前日勝者は大きくポジションを失い、チャズ・モスタート(ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド/ホールデン・コモドアZB)やウォーターズを抑え切ったSVGが勝利を収めた。
そしてスーパーカーが争う同サーキット最後のレース。週末最終ヒートも波乱続発の展開となり、まずスタート直後にはコートニーのマスタングがコントロールを失いウォールの餌食に。再びバリア修復の必要性があったことから、SC先導で12周ものレース距離を消化することに。
再開後すぐにピットウインドウが開くと、ハイムガートナーが再びBJRの迅速な作業にも助けられパスカーレの前へ。続く周回でピットへ向かった2番手ウォーターズに反応し、首位デイビソンも義務消化へ向かうも、なんとここでDJRのクルーが作業を焦ったか、左後輪が完全フィックスされる前にジャッキダウンしてしまい、この瞬間“プケコヘ・ファイナル・ウイナー”獲得の可能性が絶たれてしまう。