海外レース他 ニュース

投稿日: 2022.09.21 12:28
更新日: 2022.09.21 12:30

ラウンド・オブ12進出を賭けた緊迫のプレーオフは、伏兵ブッシャーが今季19人目の勝者に/NASCAR


海外レース他 | ラウンド・オブ12進出を賭けた緊迫のプレーオフは、伏兵ブッシャーが今季19人目の勝者に/NASCAR

「かなり大変だった。僕らは17号車(勝者ブッシャー)の前でピットしていたし、今季ここまでの展開そのもののようなレースだった。パレードをリードする機会があっただけでなく、パレードの一部になれていたんだ。ただただ、最後に合格するのが難しいだけさ」と、この日もつねにトップ5圏内を維持していたハーヴィック。

 終盤はクリストファー・ベル(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)とラーソンがラインを交錯させながら、ときにコンタクトを伴う激しい接近戦を演じる一方、その前方で2番手を行く僚友エリオットは首位ブッシャーを追い詰めていくが、23番グリッドからの猛追撃もここまで。HMSの2020年チャンピオンに対し0.458秒差で逃げ切ったブッシャーが、2016年に雨で短縮されたポコノ以来のカップ戦勝利を手にした。

「ここはとても特別で、本当に大好きなトラックなんだ。ファンも最高だし、いつも特別で素晴らしい気分になれる場所さ」と、438周目のピットでは後続のパックとは異なり“2タイヤ”を選択していたブッシャー。

「その点については少しも心配していなかったよ。彼らがフルセットでフレッシュを履いていたとしても、あの時は自分次第だった。僕はそれを機能させ、本当に速いクルマを手に入れていたんだ。予選は20番手とうまくいかなかったけど、決勝では素晴らしいレースカーに変貌していた。今は、何を言ったらいいのかわからないし、息も切れている(笑)。この場所が僕を全開で行かせてくれたし、この特別な夜のすべてを愛している!」

 これでカイル、ハーヴィック、レディック、ディロンらの敗退が決まり、20位で終えたオースティン・シンドリック(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)が滑り込みでラウンド・オブ12に進出。続くテキサス、タラデガ、そしてシャーロット”ローバル”戦を経て、候補者はふたたび8名にまで絞り込まれる。

 一方、併催されたNASCARエクスフィニティ・シリーズの第26戦は、プレーオフを控え勢いを増しているノア・グラグソン(JRモータースポーツ/シボレー・カマロ)が3連勝を決め、今季6勝目、キャリア通算11勝目を獲得。同じくNASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第20戦は、タイ・マジェスティック(ソースポーツ・レーシング/トヨタ・タンドラTRD-Pro)が初勝利を挙げ、最終“チャンピオンシップ4”進出権を手にした最初のドライバーとなった。

 そして服部茂章率いるハットリ・レーシング・エンタープライズは、序盤にダメージを負い最後尾まで下がっていた16号車タイラー・アンクラム(トヨタ・タンドラTRD-Pro)が、猛烈な挽回を見せての11位に。代わって終盤に手負いとなったチェイス・パーディの61号車(トヨタ・タンドラTRD-Pro)は30位でレースを終えている。

438周目のピットでは後続のパックとは異なり”2タイヤ”を選択していたブッシャーが、2016年以来の勝利を飾った
NASCAR Xfinity Seriesは、プレーオフを控え勢いを増しているノア・グラグソン(JR Motorsports/シボレー・カマロ)が3連勝
NASCAR Camping World Truck Series第20戦は、タイ・マジェスティック(ThorSport Racing/トヨタ・タンドラTRD-Pro)がナショナル戦初勝利を挙げた


関連のニュース