更新日: 2022.09.26 13:52
キャシディ、レッドブルの地元で2勝目飾る。プライニングはうれしい母国優勝/DTM第7ラウンド
秋晴れのなか行われたレース1とは一転しウエット路面でのスタートを迎えた第14戦/レース2は、マーロ・エンゲル(メルセデスAMG・チーム・グループMレーシング)駆るメルセデスAMG GT3を先頭に戦いの火蓋が落とされた。
現在のポイントリーダーであるシェルドン・ファン・デル・リンデ(シューベルト・モータースポーツ/BMW M4 GT3)が単独スピンを喫するなど難しいコンディションのなかで速さを見せたのは、8番手グリッドからこの日曜のレースを開始したプライニングだった。
所属したチームの元代表で友人でもあったウォルター・レヒナーを追悼する特別カラーのヘルメットで今大会に臨んだプライニングは、水しぶきにより視界が悪いなかレース序盤からライバルたちを次々に攻略していく。勢いそのままにトップに浮上すると、雨が上がりレコードラインはドライとなった終盤にかけてもスピードを維持し、最後はルカ・ストルツ(メルセデスAMG・チームHRT)とエンゲルのメルセデス勢を抑えてトップチェッカーを受けた。
ポルシェにDTM初優勝をプレゼントしたノリスリンク戦以来の2勝目を挙げたプライニングは、「自分のパフォーマンスにはとても満足している」とレース後に語った。
「スタート前から自信はあったし、いいレースになることは分かっていた。ただし、こんなにうまくいくとは思わなかった。とくにこんなに早く順位を上げられるとは思ってもみなかったんだ」
注目のチャンピオンシップ争いでは、週末の2レースともにノーポイントに終わりながらも、シェルドン・ファン・デル・リンデが130ポイントで暫定首位をキープしている。ランキング2位にはレース2で6位とファステストラップのポイントを加え119ポイントとしたアウアーが入り、1ポイントの3位にラストがつけている。レース2を制したプライニングも116ポイントで続き、ランキング5位には114ポイントを有すボルトロッティが並ぶ。
チームランキングはシューベルト・モータースポーツが185ポイントで首位。ランキング2位につけるアプト・スポーツラインとの差は43ポイントだ。一方、マニュファクチャラーランキングは上位ふたつが1ポイントで並ぶ大接戦となっており、今ラウンドで80ポイントを稼ぎ372ポイントとしたメルセデスAMGがアウディを逆転してランキングトップに浮上した。
2022年シーズンのフィナーレとなるDTMの次戦は10月7日から9日にかけて、ドイツ・ホッケンハイムリンクで開催される。