10周目の再開後も小雨が舞うなか、ほぼ全車がスリックタイヤでの走行を続けると、レコードラインが乾きつつあるなか17周目のザ・チェイスでブロディ・コステッキ(デイヴィッド・ラッセル組/エレバス・モータースポーツ/ホールデン・コモドアZB)がコースオフしてSCが出動。このSCピリオド中に、SVGはアレックス・デイビソン(ウィル・デイビソン組/ディック・ジョンソン・レーシング/フォード・マスタング)のピットアウトを妨げる危険なリリースに対して、5秒のペナルティを言い渡される。
しかし、そのデイビソンが直後のザ・チェイスでタイヤバリアの餌食となり、グラベルに立ち往生したことで4回目のSCが発動。さらに天候が回復した40周目にはティム・ブランシャード(ティム・スレード組/ブランチャード・レーシング/フォード・マスタング)とニック・パーカット(ウォーレン・ラフ組/ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド/ホールデン・コモドアZB)がフォレスト・エルボーで絡み、5回目のSCセッションとなる。
5周後の再開からレースをリードしたチャズ・モスタート(ファビアン・クルサード組/ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド/ホールデン・コモドアZB)だったが、104周目にピットストップに向かい、ここですでにペナルティを消化していたSVG/タンダー組に首位を明け渡す。
その後、119周目のグリフィンズ・ベンドでは立て続けのアクシデントで7回目、8回目のSCが発動したものの、残り15周で再開されたレースは首位SVGが2番手モスタートを1.0991秒差で抑え切り、自身2度目のグレートレース制覇を達成。ペアを組むタンダーも、これで通算5度目のバサースト1000優勝を記録する結果となった。
このレースで3位に入ったランキング2位のウォーターズに対し、567ポイントの差をつけてタイトル防衛に邁進するSVGだが、続くRSC第12戦は10月28~30日にサーファーズ・パラダイスを舞台に『ブーストモバイル・ゴールド・コースト500』が争われ、12月初旬にはアデレードでの最終戦が控えている。


