更新日: 2022.10.14 12:19
TCRヨーロッパの2023年カレンダー発表。オーストリアとハンガリー復活、WTCRとの日程重複も回避へ
双方の日程や今後の承認作業も含め、カレンダーはまだ暫定的な状況ながら、来季TCRヨーロッパとWTCRの日程重複は避けられる公算で、双方へのチャレンジを計画するチームやドライバーにとっては、参戦プログラムが組みやすいシーズンとなる。
それでもマイクとミシェルのハルダー兄妹など、TCRドイツやデンマーク、イタリアなど各国選手権とも並行参戦するドライバーからは「そうした国内選手権との日程重複」に懸念の声も挙がるなか、今季最終戦を残しわずか7点獲得で王座が決まる状況に持ち込んだフランコ・ジロラミ(コムトゥユーPSS・チーム・アウディスポーツ/アウディRS3 LMS 2)は、WTCR昇格への野望も口にしつつ、来季カレンダーを賞賛するコメントを残した。
「今季もスパ、ポール・リカール、バルセロナと非常に多くの伝説的なサーキットが含まれていて、本当にスゴいカレンダーだった。ドライバーにとって非常に挑戦的だし、このレベルと格式の開催地を維持するのはとても良いことだ」と語ったジロラミ兄弟の次男坊。
「レッドブルリンクはもちろん知らないサーキットだけど、TCRカーにとっても素晴らしいトラックになりそうだ。来季のWTCRとTCRヨーロッパを組み合わせることは、僕にとっても得難い挑戦になる。兄(ネストール)と同じWTCRの舞台に参加できれば、夢がかなったような気分だろうね」と続けたフランコ。
「僕は今から約15カ月前に、何も持たずにここヨーロッパに到着し、今ではチャンピオンシップをリードしてタイトルまであと少しだ。だから、僕にとってWTCR昇格は夢の実現になる。僕は今、そのために努力しているんだ」
そのジロラミが所属するコムトゥユー・レーシングは、トム・コロネルやヴィクトール・ダビドフスキーらレギュラー陣に加え、最終戦バルセロナでフレデリック・バービシュの起用をアナウンス。
昨季WTCRでランキング2位を記録したベルギー出身ドライバーだが、2022年はGT系カテゴリーを主戦場に活動し、伝統のニュルブルクリンク24時間ではアウディスポーツ・チーム・フェニックスから参戦し、見事に耐久戦制覇を飾るなど実績を重ねてきた。
これにより、その他のワイルドカード枠エントリーを含め、TCRヨーロッパのシーズンフィナーレには総勢23台のエントリーが見込まれている。
■TCRヨーロッパ・シリーズ 2023年カレンダー
Round | Date | Country/Circuit |
---|---|---|
Rd.1 | 4月28~30日 | ポルトガル/アルガルベ |
Rd.2 | 5月26~28日 | ベルギー/スパ・フランコルシャン |
Rd.3 | 6月16~18日 | ハンガリー/ハンガロリンク |
Rd.4 | 7月21~23日 | フランス/ポール・リカール |
Rd.5 | 9月8~10日 | オーストリア/レッドブルリンク* |
Rd.6 | 9月22~24日 | イタリア/モンツァ |
Rd.7 | 10月20~22日 | スペイン/カタロニア |
※カレンダー承認待ち
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