そこから280周のリスタートで3番手にいたロガーノは、3周後にチェイス・ブリスコ(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)をパスしてリーダーに返り咲くと、僚友ブレイニーのサポートも得て力走。陽が陰ってからスピードを取り戻したチャスティンの追撃も振り切り、312周のレースを制覇する結果に。今季インディカーでのタイトルを獲得したロジャー・ペンスキー御大にも、実に31年ぶりとなるダブルタイトルを贈るフィナーレとなった。
「ついにやった!! 僕らがふたたびチャンピオンだ、なんてこった! 僕は今、最高に興奮している」と、このレース限りでトヨタから離れる決断を下したカイル・ブッシュ以来、現役ドライバーでふたり目の複数王座を手にしたロガーノ。
「心からこのチームに感謝したい。あなたたちは本当に素晴らしい。良いレースカーを与えてくれたし、最後のピットストップも良かった。おぉ……それは本当に強烈なピット作業だったよ。チャンピオンシップこそがすべてだ。それがすべてであり、僕らはここ数週間、自分たちの立場を確立しようと懸命に取り組んできたんだからね!」
そして今週も併催されたNASCARエクスフィニティ・シリーズの第33戦『チャンピオンシップレース』は、前述のとおりシーズンを通して争ったノア・グラグソン、ジャスティン・オルゲイアーらJRモータースポーツのシボレー・カマロ軍団を撃破した20歳のタイ・ギブス(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタGRスープラ)が、予選ポールから両ステージ制覇の完全試合で今季7勝目、そして初のシリーズタイトルを手にする結果に。
同じく最終戦となったNASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第23戦『ルーカスオイル150』は、残り2周のオーバータイム・シュートアウトでディフェンディングチャンピオンのベン・ローズ(ソースポーツ・レーシング/トヨタ・タンドラTRD-Pro)を撃破した、ゼイン・スミス(フロントロウ・モータースポーツ/フォードF-150)が悲願の初タイトルを獲得した。
一方、今季2022年はトヨタ・タンドラTRD-Proの2台体制を敷いて挑んだ服部茂章率いるハットリ・レーシング・エンタープライゼスは、16号車タイラー・アンクラムが14位、チェイス・パーディの61号車が19位でシーズンを終えている。


