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投稿日: 2022.11.16 18:44
更新日: 2022.11.16 18:45

中東初開催イベントはアズコナ&ミケリスの“ヒョンデ・デュオ”が1-2含む週末完全制覇/WTCR第8戦


海外レース他 | 中東初開催イベントはアズコナ&ミケリスの“ヒョンデ・デュオ”が1-2含む週末完全制覇/WTCR第8戦

 その一方で、スペインのマニュファクチャラーであるクプラ陣営を代表するゼングー・モータースポーツは、この第8戦を前に「チーム内で進行中の問題」により、エースのロブ・ハフが終盤2戦を欠場することを発表。その時点でドライバーズランキング3位、WTCRトロフィーで首位に立っていたハフだが、クルマを走らせるのに必要なリソースが不足していることを理由に「他に選択肢がない」として、今季WTCRプログラムの早期終了を余儀なくされた。

「週末を前にWTCRからの撤退を余儀なくされ、この決断をみんなと共有しなくてはならないことが非常に残念だ」と続けた2012年WTCC世界ツーリングカー選手権王者でもあるハフ。

「もちろん、僕にとっても簡単な決断ではなかった。信じられないほど素晴らしいシーズンを過ごし、現在はランキングの順位でも3位に座り、インディペンデント王者の権利を有している。だがチーム内での問題が続いているため、それが唯一の選択肢になってしまったんだ」

「今週末はクルマを走らせるのに必要なリソースがない。悲しいことに、僕はエンジニアとメカニックのチームとともに、最も重要なもののを用意できなかったんだ。これを念頭に置いて、撤退する以外に選択肢はなかったよ。世界タイトルをかけて戦うことができないことに非常に失望しているし、ここに来る前にあらゆる選択肢を使い果たした。今季関わったすべての人のハードワークに感謝しているし、終盤2戦でのチームの幸運を祈っている」

 これを受けWTCRでのクプラ・レオン・コンペティションTCRのシートをベンス・ボルティズに譲った格好のハフは、今月20日に開催されるTCRアジア・シリーズ最大の1戦、マカオでのイベントに目を向け、ここでふたたび『MG6 XパワーTCR』をドライブすることもアナウンスされている。

 こうして数多くの動きがあるなか再開したWTCRは、WEC世界耐久選手権の併催イベントとして初開催“WTCRレース・オブ・バーレーン”を実施。国際サーキットの15のコーナーを含むフルコース、5.412kmのグランプリ・サーキット・レイアウトが使用された。

 そのオープニングプラクティスから前戦レース1勝者のナサニエル・ベルトン(コムトゥユー・DHLチーム・アウディスポーツ/アウディRS3 LMS 2)が首位に立ち、アウディが1-2発進を決めると、今回もライバルより50〜60kgも重いコンペンセイション・ウエイトを搭載するホンダ・シビック勢が気を吐き、FP2ではエステバン・グエリエリ(ALL-INKL.COM ・ミュニッヒ・モータースポーツ/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)が僚友のネストール・ジロラミを従えトップを奪い返す。

 しかし予選で最前列を射止めたのはヒョンデのアズコナで、選手権を争うジロラミを撃破しポール獲得でポイントも加算。リードを37点に広げてサクヒールのレース1に挑むこととなった。

レース1はBRCヒョンデN・スクアドラ・コルセが1-2フィニッシュ。前戦レース1勝者のナサニエル・ベルトン(コムトゥユー・DHLチーム・アウディスポーツ/アウディRS3 LMS 2)が3位に入った
レース1はBRCヒョンデN・スクアドラ・コルセが1-2フィニッシュ。前戦レース1勝者のナサニエル・ベルトン(コムトゥユー・DHLチーム・アウディスポーツ/アウディRS3 LMS 2)が3位に入った
ノルベルト・ミケリスも、レース2でエステバン・グエリエリ(ALL-INKL.COM ・ミュニッヒ・モータースポーツ/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)を仕留める
ノルベルト・ミケリスも、レース2でエステバン・グエリエリ(ALL-INKL.COM ・ミュニッヒ・モータースポーツ/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)を仕留める

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