更新日: 2022.12.06 16:44
モスタートが感動的なホールデン最終1-2を牽引。フィーニーも最後の最後で初優勝/RSC最終戦
「スタートから“エッジの効いた”展開で、周囲の何台かと肘を出し合うような状態だった。本当にタフなレースだったけど、こうした250km戦はみんなが思うほど簡単じゃないんだ(笑)。そこでチームとホールデンのためにワン・ツーが達成できたのは本当に素晴らしいことだし、ニック(・パーカット)にとっても、地元でチームとの初表彰台が飾れて、彼が過ごした1年に対しても良い結果になったね」とモスタート。
明けた日曜の今季最終レース2では、同じく2回のSC発動の展開をチャンピオンチームが読み解き、3番手発進だったフィーニーが最初のSCを前にルーティンを済ませ、ウィル・デイビソン(ディック・ジョンソン・レーシング/フォード・マスタング)との一騎打ちに持ち込んでいく。
背後のルーキーに対し、ヘアピンでロックアップしてオーバーシュート気味になったデイビソンは首位から陥落。終盤は前日勝者モスタートが背後に迫るなか、落ち着いたドライブでポジションを守り抜いたフィーニーが、2022年シーズンの最終レースでスーパーカー初勝利を挙げる結果となった。
「僕は、その瞬間が来ることを知っていた。ここまで幾度かの経験から、それらのケースではすべて『あとはピースを組み合わせるだけだ』と考えていた」と、レース後に胸中を明かしたフィーニー。
「レースで勝ち、あらゆる方向に引っ張られ、どれだけ多くのことが起こるか分からなかったから、とてもクールだった(笑)。すべてのファンの前に出て、みんなが歓声を上げ、ホールデンに素晴らしい見送りができたのは、とても特別な瞬間だね」と続けたフィーニー。
「シーズンを通して初勝利を収めたいと思っていたし、フィールドの先頭はかなり気分が良かった。おそらく、いつもの中段の群れにいるよりも落ち着いていたと思う。チームも無線で僕を落ち着かせてくれたしね。昨日は2回もフェンスにぶつけて落ち込んだが、それがなければ速いクルマを持っていると確信していた。シュートアウトの中で良いラップを重ね、今日はすべてのピースが揃ったよ」
これでホールデンがシリーズに別れを告げるとともに、複数のマニュファクチャラー参入も経験した“Gen2”時代が幕を閉じ、シリーズは2023年3月10~12日の『ニューキャッスル500』で新時代幕開けの日を迎える。