来季のシリーズでは、STCCでトップチームとして君臨する強豪PWRレーシングが運営する研究開発部門『EPWR』社が開発する電動パワートレインのキットを組み込んだ車両が使用される計画で、最高出力550PS想定のモーターにより0-100km/hは3秒以下、最高速も300km/hをマークする。

 そのリヤ駆動キットには800Vの高電圧を利用する45kWhのリチウムイオンバッテリーの搭載が予定され、先日そのサプライヤーには元WRCドライバーのマンフレッド・ストール率いる技術企業STARD(ストール・アドバンスド・リサーチ・アンド・デベロップメント)が指名されている。

「2023年に向け多くのパワーを備えた電動レースカーへの移行は、レース経験の乏しい我々にとって少しのリセットを意味するが、それは誰にとっても同じであり、楽しみにしている挑戦でもある。冬の間、後輪駆動と充分すぎるパワーという点で、同様のキャラクターを備えるGTカーでマイレージを稼ぎ準備していくつもりだ」

 すでにチームはふたり目のドライバーと契約を交わしているといい、このSTCCで「優勝経験を持つ」という「彼、または彼女」の詳細は「近日中にも明らかにされる」と続けたスカール。

「我々は、人々が驚きを持って迎えることになると思う元STCCウイナーと契約したが、現時点ではこれ以上は何も言えないんだ。加えて3人目のドライバーを見つけるためのプロセスも進行中だ。2023年に向けて高い目標を設定しているし、頂点を目指して戦いたい。そのために多くの有能な人材を確保しており、間違いなく必要な要素を満たしていると思うよ」

 これで2023年に向け3番目の電動化シリーズ参戦表明となったチーム・オートラウンジ・レーシングに加えて、アウディで戦ってきたブリンク・モータースポーツと、同じくアウディから『BMW i4』へのスイッチを表明したエクシオン・レーシングの参戦が確定している。

同じく新興Exion Racingは、すでに『BMW i4』での参戦をアナウンスしている

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