そのトンプソンは3位表彰台を含むランキング14位を記録しているが、ロイドはここ数年でチームが構築したエンジニアリング部門の体制にも高い期待を寄せる。
「ケビン・ベリーのような知識と経験を持ったエンジニアがチームの技術部門を率いるという事実は、僕にとって大きなプラスポイントだ。それに(FK2ホンダ・シビックを走らせた)ユーロテック・レーシング時代に一緒に仕事をして成功を収めたアダム・タナーというトップクラスのエンジニアが、僕のクルマを担当してくれるという事実も同様にね」と続けたロイド。
「僕の周りには強力なピットクルーがいるし、2023年に何か良い結果を構築するための材料が整っていると感じている。ふたたびコース上で力強いシーズンを迎えることができると確信しているよ」
そのロイドを迎え入れるトニー・ギリアム代表も「これは我々のチームにとって大きな“クーデター”だ」と歓迎の意を示した。
「ダンは昨シーズン素晴らしい仕事をしていたし、彼とボビーはいつもトラック上で(ポジションを争い)接近戦を繰り広げているように見えたから、シーズンの初めは我々にとって本当に悩みの種だったよ(笑)」と続けたギリアム代表。
「ダンが2023年に我々のクプラの1台を担当し、ハンドルを引き継ぐことができるかもしれないと聞いたとき、彼を我々のキャンプに迎えることは簡単な決断だった」
「舞台裏では、我々のBTCCプロジェクトは確実にギアを上げて組織を動かし始めており、この契約は過去2、3シーズンにわたって、チームとしてどれだけ遠くまで来たかを示す、もうひとつのデモンストレーションになる。キャンプには大きな話題が満載で、ダンがチームに加わったことをメンバー全員が喜んでいるんだ」

