その背景には、直近にも訃報が伝えられた無二の盟友でもあるケン・ブロックの急逝や、フロリダでのビデオ撮影中、ベースジャンプで骨盤を骨折する大怪我を負ったことなどが要因として考えられている。

「25年以上にわたり、プロとして2輪と4輪の両方で多くのレースを戦ってきた」と、リリースの書き出しに記したパストラーナ。「僕自身も2022年に重傷を負った後、ふたりの親しい友人が亡くなったのもあり、優先順位を再評価するために一歩後退する必要があると思ったんだ」

「僕は心からレースを愛しているし、今でもドライブが大好きだが、現時点では僕がなりたいドライバー、ライダー、父親、夫になるには、あまりにも『薄っぺら』だ。 今季はNitroRXに集中するが、ラリーの活動とオフショア・パワーボート・レーシングからは身を引こうと考えている」

 2019年にオリバー・ソルベルグを僚友に迎えて以来、国内のラリー・シリーズを追わないのは初のこととなるが、スバルUSAとしては昨季タイトルを獲得したブランドン・セメナックとともに、引き続きARAに参戦する。

「活動を休止するこれらシリーズの双方で、年間にいくつかのレースに参加する可能性は残されているけれど、完全なチャンピオンシップにふたたびコミットすることは、レーサーとしての……また家族の一員としての、僕の最善の利益ではないと感じている」と続けたパストラーナ。

ケン・ブロックの訃報はコミュニティに大きな影響を与えた。彼の家族がラリーを続けることを選択した場合、僕は彼の家族を支援するためにそこにいるだろうし、そうあることを願っている。2023年のチャンピオンシップに挑む現在のチャンピオンであり、僕のチームメイトでもあるブランドン・セメナックの幸運を祈っている」

2023年のARAには「パストラーナがフルタイムで参戦しない」ことを発表。チームは今季中盤にも新型の投入を控える
2023年のARAには「パストラーナがフルタイムで参戦しない」ことを発表。チームは今季中盤にも新型の投入を控える
「ケン・ブロックの訃報はコミュニティに大きな影響を与えた」とパストラーナ
「ケン・ブロックの訃報はコミュニティに大きな影響を与えた」とパストラーナ

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