そのヒルと今季チームメイトになるジャック・ルブロークも「MSRがチームとして製作した最初のスーパーカー、MSR003の初日を迎えられたのは本当に喜ばしいこと」だと続けた。
「ここにいるのは素晴らしいことだし、マシンは非現実的でパワーの塊だ。とくに(開幕戦の)ニューカッスルでは90周ほど走れるようで、リヤタイヤへの理解はかなり興味深いものになるかもね。でも、こうしてプロトタイプを除いて、スーパーカーで最初のシボレー“レーシング”カマロになったのは素晴らしい功績だよ」
一方、木曜日のクイーンズランド・レースウェイで最初のテスト日を迎えたトリプルエイトの2台は、昨季2度目のチャンピオンを獲得した“SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲンと、2年目のシーズンを迎えるブロック・フィーニーの車両に、2月9日と14日のテストで限定使用する印象的なカラーリングを施した。
「2日間限りのテストという柔軟性を考慮し、サテン・ダークブルーのベースカラーに、対照的なクロームシルバーのディテールを組み合わせた、落ち着きのあるスキームに仕上げた」と語るのは、長年チームでデザイナーを務めるピーター・ヒューズ。
「そのどこかに『デザイナーとしてのディテールを加えたい』という誘惑にもかられたが、新しいGen3カマロのプロポーションとサーフェースを最優先に考えた。そのエキサイティングなシルエットに命を吹き込むことが僕の仕事であり、レッドブル・アンポル・レーシングのビジョンに本当に似合う、ドラマチックでアグレッシブな雰囲気が作り出せたと思う。素晴らしい結果になったね」
専用カラーをまとうGen3で最初の周回を終えたSVGは、完成したばかりのカマロZL1に対し「ドライブすればするほど、楽しくなる」とのファーストインプレッションを述べている。
そのトリプルエイトは、シリーズの公式テストである2月22日のシドニー・モータースポーツパークで2023年本戦仕様のカラーを発表する予定で、翌月の3月10~12日に『ニューカッスル500』で新時代幕開けの日を迎える。



