リンク&コー、初年度のTCRワールドツアーにビョークとマ・キンファ投入、ヒョンデも2台登録を発表
そのリンク&コー・シアン・レーシングのライバルとして、長年WTCRでも火花を散らしてきたヒョンデ陣営は、2018年のガブリエル・タルキーニ、2019年のノルベルト・ミケリス、そして昨季WTCR最終年もミケル・アズコナとともにシリーズを制覇した栄光を再現すべく、周囲の想定どおり2台の投入を発表。ただし、誰がステアリングを握るのか、どのチームがクルマを走らせるかについては、まだ未定とされている。
「カスタマーレーシング部門とTCRプログラムは、ヒョンデのモータースポーツ活動において非常に重要な要素だ」と語るのは、新代表に就任した元ルノーF1プリンシパルのシリル・アビデブール。
「2016年からi30 N TCRで関与を開始し、後継たるエラントラN TCRを開発したように、このTCRワールドツアーの幕開けは新たな挑戦をもたらす。我々はWTCRから得た経験と専門知識、そしてこれまでと同じ強さでシーズンをスタートできるという自信をもって、この新しい時代を迎えるつもりだ」
そしてTCRの統括団体であるWSCと3年間の契約に合意し、タイヤサプライヤーと同時にシリーズの冠を務めることになったクムホタイヤは、TCRヨーロッパやTCRデンマークなど既存の複数シリーズに加え、今季2023年よりTCRサウスアメリカやTCRオーストラリアなど、新たに5つのシリーズに供給を開始する。
「クムホタイヤは、TCRヨーロッパやその他の主要なイベントに公式タイヤを提供することで、すでにその品質と技術の卓越性が認められている」と述べたマルチェロ・ロッティWSC代表。「今年初開催される『クムホ・TCRワールドツアー』は、エキサイティングなレースシリーズになると確信している」