更新日: 2023.03.03 13:08
初代王者ブラウンは第2世代アウディに。BTCC経験者オリファントも参戦/TCRオーストラリア開幕戦
こうして始まったタスマニア島の週末は、最初のプラクティスから新型アウディの効力を発揮したブラウンが、古巣HMOカスタマー・レーシングのスウィーニーとトップタイムを分け合うと、予選ではアウディが先行。Q1からわずか3周で首位通過を決めると、Q2でもエンジントラブルに見舞われた同車種のザック・ソーター(タフリフト・レーシング/アウディRS3 LMS 2)らを尻目に、今季最初のポールポジションを射止めた。
「最後のアタックラップに入ることができたのはとてもラッキーだった。そのラップをした直後に、ドライブシャフトが飛び出していたからね」とあわやの事実を明かしたブラウン。
結局、セッション終了直前に頭をもたげたこの問題が尾を引き、ポールシッターは土曜レース1をスタートすることができず。同じくトラブル発生でQ2出走が叶わなかったソーターも出走せず。
これで単独フロントロウに着いたジョシュ・バカン(HMO Customer Racing/ヒョンデ・エラントラN TCR)だったが、今季より投入の新型サルーンはターボブーストの異常により後方に追いやられ、2列目3番グリッド発進だったスウィーニーがファステストラップの追加ポイントも獲得し、2023年最初のトップチェッカーを受けた。
「今年の素晴らしいスタートだ。まさに“メガ”レースだったね! プレッシャーが取り除かれたから、実際に最高のスタートを切ることができた」と勝者スウィーニー。
明けた日曜は前日トップ10リバースのレース2をアーロン・キャメロン(プジョー・スポール・GRMチーム・バルボリン/プジョー308 TCR)が獲ったものの、最終レース3ではポール発進を決めたスウィーニーが週末2勝目を獲得。
その背後ではプラクティスでのマシンに「本当に苦戦」していたと明かした王者ダルベルトが、周囲の脱落で得た「予想外の表彰台」と言う土曜の2位に続き、この最終ヒートでも連続2位ポディウムで喰らい付く結果に。注目のオリファントは8位、4位、5位と安定したリザルトで、TCRのデビューウイークを終えている。