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 日曜ファイナルでも前戦勝者のカイル・ブッシュ(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)や、ポールシッターのロガーノ、そしてエリオットのクルマを預かるバリーらがウォールに“ブラッシュ”する瞬間があったものの、序盤のコーション発生はなくバイロンの24号車がステージ1、2を連続で制していく。

 そんなラスベガスに最初のイエローが発生したのは、最終ステージ開始9周目のラップ183。ターン4のボトムにブッシュ、ミドルにブラッド・ケセロウスキー(RFKレーシング/フォード・マスタング)の並ぶ最上段で、曲がらないマシンと格闘していたロガーノがケセロウスキーと接触した後、ウォールにヒットしてスピンを喫し、インサイドのグラスエリアを滑走。

 そのまま“ペンズオイル”バナーの上でストップしたロガーノのマスタングは、今季より7分間とされたリペアタイム内での修復も叶わず。ここで終戦となる。「ケセロウスキーが僕を隅に押しやったかって? ああ、彼はそうした。でも彼自身、そうするつもりではなかったことも理解している。それが現実さ。どうすれば良かったかって? 僕らは柵で囲われていたんだ」と状況を振り返った王者ロガーノ。

 190周目に迎えたリスタートで、この日は終始トップ5圏内を争ったデニー・ハムリン(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)や、僚友ボウマンに次ぐ3番手で勝負を再開したラーソンは、直後の196周目にトップの座を奪っていく。

 そのまま残り5周を切り、背後の2番手バイロンに一時5秒近いマージンを築いたラーソンだったが、そのギャップも2秒前後に縮まった263周目に、アリック・アルミローラ(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)がターン4でスピンアウト。ここで4回目にして最後のコーションが発生する。

 上位勢では今季開幕前エキシビジョン勝者のマーティン・トゥルーエクスJr.(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)のみが“ステイアウト”を選択し最後の勝負に出たものの、ラーソンやバイロンを含む後続は2本交換のためピットへ。

レースの大半を支配したウイリアム・バイロン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)に、トヨタ陣営も喰い下がる
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最終ステージ開始9周目に押し出された格好のロガーノ。「どうすれば良かったかって?」
最終ステージ開始9周目に押し出された格好のロガーノ。「どうすれば良かったかって?」

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