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 その系譜を踏まえてチーム・ダイナミクスは、この2023年はチームにとって必要な充電期間と捉えサポート業務に専念。これによりワン・モータースポーツは、昨年まで搭載したTOCA共通エンジンと決別し、直近のシーズンでダイナミクスが使用してきたニール・ブラウン・エンジニアリング製のホンダ・ユニットを使用する。

「僕らは2023年にワン・モータースポーツをサポートし、彼らがレースに勝利し、ドライバーとチームのチャンピオンシップに挑戦するのを支援することにより、冬の間に行われたリソースの投入と開発を有効に活用することを目指している」と、この決定が土壇場のものであったことを窺わせたニール。

「BTCCに関係するすべての人、とくに長年にわたって僕らをサポートしてくれた(BTCC運営責任者でTOCA代表の)アラン・ゴウに感謝したい。すべてのチームとドライバー、とくにワン・モータースポーツ・ウィズ・ニール・ブラウン・エンジニアリングの次のシーズンに向け、最高の幸運を祈っている。もちろん僕らも積極的に働きかけ、将来的にBTCCに戻ってこられることを目指していくよ」

 1992年にBMWでシリーズ参画を果たしたチーム・ダイナミクスは、ニールとともに強豪の一角に成長すると、シリーズがFIAのスーパーツーリング規定を採用した時代にはマツダ、フォード、ニッサンのマシンを投入。休止期間を挟んで2004年からはホンダにスイッチし、地元法人のファクトリー支援を得て6回のドライバーズタイトルを獲得してきた。

 そのダイナミクスの顔とも言えるダブルエースのニール&シェドンは、キャリアを通じて各3回のドライバーズチャンピオンを獲得し、それぞれが52勝を記録。チームとしても通算126勝を挙げている。

 こうした急転直下の動きもあり、昨季まで2年間をBTCレーシングで戦った33歳のジェイド・エドワーズは、ルノー・クリオUK時代の“古巣”とも言えるチームハードに復帰。ダン・ロイドやボビー・トンプソンらと並び、この4月12日に開催される公式テストからクプラをドライブすることが決まっている。

「これは僕らのビジネスにとって非常に難しい決断だった」と明かしたのは、現オーナーであり自身もBTCC“3冠”を獲得するホンダ使いのマット・ニール
昨季まで2年間をBTC Racingで戦った33歳のジェイド・エドワーズは、ルノー・クリオUK時代の”古巣”とも言えるTeam HARDに復帰する
グリッド最後の1名として、F1王者ルイスの実弟、ニコラス・ハミルトンもTeam HARDの6台目をドライブする

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