BTCCシーズンラウンチ開催。新王者イングラムのヒョンデに元王者サットンのフォードが追随
「路面は少し濡れて……いや、全然少しじゃなかったね(笑)。でも午前中の走行はうまくいき、クルマのフィーリングはとても良くなった。(次週の開幕戦)ドニントンパークでもこれが続けば良いね」と、手応えを語ったディフェンディングチャンピオン。
一方、昨季は3連覇を逃して惜しくもランキング2位に甘んじたサットンも、キャリア4回目の王座に自信を見せる。
「2022年は(移籍の)契約が実際に1月下旬に終わったばかりだったから、充分に早い段階でクルマを手に入れることができなかった。でも今季はシーズンが始まる前に必要な調整を行うことができたし、昨季の経験により何をどう調整すれば良いか、充分な知識も手にしている」と、所属するモーターベース・パフォーマンスとのコンビネーションも挙げたサットン。
「実際にはドニントンに着いてから……だけど、肉体的にも精神的にもこれまでで最高の状態にあると感じている。冬の間のチームの準備に関しても最高の気分だし、僕らはみんな意気揚々としている。すべてが良さそうだね」
その言葉どおり、新加入の僚友ダニエル・ロウボトムが3番手、ダン・カミッシュが5番手と、モーターベース勢は好調さを披露。そこに割って入った4番手は、今季より名門チューナーのニール・ブラウン・エンジニアリングが手掛けるトヨタ製ユニットを搭載した『トヨタ・カローラGRスポーツ』のロリー・ブッチャーとなり、新たにTOYOTA GAZOO Racing UKことスピードワーク・モータースポーツ(SWM)に加入したジョージ・ギャンブルもトップ10入りを果たすなど、堅実な走り出しを見せた。
そのフォードとトヨタの背後には、今季もファクトリー体制のチームBMWとして参戦する名門ウエスト・サリー・レーシング(WSR)のBMW勢が続き、昨季タイトルを争ったジェイク・ヒル(レーザー・ツール・レーシング・ウィズ・MBモータースポーツ/BMW 330e Mスポーツ)と“4冠王者”コリン・ターキントン(チームBMW/BMW 330e Mスポーツ)が6、7番手。新加入のアダム・モーガンも、旧BTCレーシング時代からエースを務めるジョシュ・クック(ワン・モータースポーツ・ウィズ・スターライン・レーシング/FK8型ホンダ・シビック・タイプR)を挟んで9番手に入っている。