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「主な目標は良いスタートだったが、まずまずだった」と安堵の声を漏らしたボルコヴィッチ。「これはエラントラNでの事前テストなしでの2戦目で、チームは本当に良い仕事をしてくれた。開幕で初めてシートに座ったときは新鮮で、今でもクルマについて学ばなければならないことがいくつかあるが、こんなに難しいコースで勝てたことは本当にうれしい」

「僕自身にとっても、チームにとっても、支援者たちにとっても、そしてセルビアにとっても本当に幸せだ。僕らはこれを必要としていた」と、今月2度の銃乱射事件と、それを受けてのセルビア国民によるデモ行進を念頭に、祖国に勝利を捧げたボルコヴィッチ。

 続いて開催された予選トップ10リバースのレース2は、コロネル以下の上位7台がすべてアウディという状況のなか、コムトゥユーとボルケーノの陣営はグリッドまでフロントに中古、リヤに新品で熱入れを進め、グリッド上で前後をローテーションしてシグナルを待つ。

 直後のターン1に向け安定したブレーキングパワーを得たコロネルは、ポールシッターの優位を活用して逃げる展開に。途中、セーフティカー介入でマージンが消える場面もありつつ、混乱の最中に這い上がってきたボルコヴィッチや、開幕戦後は選手権同ポイントで並んでいた僚友ジョン・フィリピらを抑え、コロネルが狙いどおりのポイントリードを築く今季2勝目を飾った。

「背後に迫られたときも、大きなプレッシャーは感じなかった」と、あくまで選手権を見据えるコロネル。「レース中盤にはチームメイトがタイヤを壊し、こちらもアンダーが出始めたから『ああ、コントロールしなきゃ』と思った。そこに集中していたし、最終セクターでは自分の方が速かったから、最終コーナーの出口だけに集中していたんだ」と続けたコロネル。

 これで僚友フィリピに13点差としたシリーズリーダーを筆頭に、続くTCRヨーロッパ ・シリーズ第3戦は5月27~28日のベルギーはスパ・フランコルシャンにて、ふたたびTCRワールドツアーの一行と勝負を繰り広げる。

予選トップ10リバースのレース2は、コロネル以下の上位7台がすべてアウディという状況に
予選トップ10リバースのレース2は、コロネル以下の上位7台がすべてアウディという状況に
レース2でも、終盤は毎ラップごとに秒単位で首位との差を詰めたボルコヴィッチだったが、惜しくも届かず
レース2でも、終盤は毎ラップごとに秒単位で首位との差を詰めたボルコヴィッチだったが、惜しくも届かず
「昨季の経験から、序盤に縁石を使い過ぎると内圧が低下すると分かっていた」とレース2勝者コロネル
「昨季の経験から、序盤に縁石を使い過ぎると内圧が低下すると分かっていた」とレース2勝者コロネル

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