明けた日曜は午前11時32分から25分+1周の決勝レース1がスタートすると、オープニングラップで11番グリッドから出たスクンチョ・モーロのシビックがクラッシュ。これでレースは一時中断となるも、レースコントロールが動く直前に3番手発進だったアルドゥソが首位モンテネグロをギリギリの勝負で捉え、シビックが首位奪取に成功する。
しかし再開後の13周勝負終盤で粘りを見せた18歳は、シリーズ“2冠”を経験するドライバーに臆せず挑んでポジションを取り戻す勢いを見せ、そのままアルドゥソのシビックとヴィヴィアンのシボレーを従え、前戦コルドバに続く連勝を飾ってみせた。
続くレース2はそのモンテネグロと、ルノー所属時代にシリーズ連覇を達成した元王者アルドゥソが並んでスタートを切ると、両者が一歩も引かぬ意地の張り合いでオープニングラップから接触バトルを繰り広げて失速。
これで道が開けた4番グリッド発進のサンテロが首位に躍り出ると、ファクンド・マルケス(ルノー・フルーエンスGT)、そして連続3位表彰台のヴィヴィアンを抑えて今季初優勝を達成。アルドゥソは5位、モンテネグロは7位に終わる結果となった。
この結果、ランキングは昨季にも自らの最年長王者記録を更新したリオネル・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)が依然としてトップを維持するものの、背後8点差にモンテネグロが猛追。25点差の3位にサンテロ、4位にヴィヴィアン、5位アルドゥソのオーダーとなった。
続くTC2000の第5戦は、2001年以来約22年ぶりの訪問となるサンタフェのサンホルヘに位置するスピードウェイ・パークで実施され、大規模改修を受けたトラックでは6月3~4日の週末にひさびさの勝負が繰り広げられる。



