ファウストが勝利を挙げた21年は雪と氷で山が閉ざされ、全エントラントがコース全長約3分の2の地点でフィニッシュすることを余儀なくされたが、今回は2023年型『ラドフォード・タイプ62-2』のステアリングを握って山の頂上を目指す。
「僕自身、現在のラドフォードの成長と発展を目の当たりにし、ジェンソン・バトンとともにロードゴーイング・バージョンのトラックデイ開発セッションに取り組むことができて光栄だった」と語ったファウスト。
「この1度限りの作品を、パイクスピークで頂上までドライブするために参加してくれないかと彼らが尋ねてくれたとき、僕は喜んで応じたよ」
「この素晴らしいコースを本当に速い速度でドライブする初めての機会だ。2002年に乗ったウェルズ・コヨーテも同様のパワーウェイトレシオを持っていたが、それはダート時代の話だ。あの“マウンテン”で本当のスピードを感じ、このラドフォードをドライブする機会を得られて興奮している!」
前述のとおり、完全オーダーメイドで車両製造を手掛けるイギリスのラドフォード社が、ロータス・エンジニアリングとの協業で生み出した『ラドフォード・タイプ62-2』は、その名称からも伝わるとおり1960年代のロータス『タイプ62』にオマージュを捧げたモデルとなる。
ベース車はアルミとカーボンの複合シャシーに3.5リッターのV6スーパーチャージャーを搭載するが、そこへ各種の空力デバイスを追加したエクステリアに見合うよう性能向上策が盛り込まれ、車両重量は861kgにまで削減。パワーも710PSにまで引き上げられている。
そのハンドリング開発とヴィークルダイナミクスの仕上げを担当したバトンも「クルマが大きくて重くなり続ける世界。そこで僕らは、軽くて馬力が大きいという、まったく異なる視点で製作に取り組んできた」と、ブランド公式SNSでそのコンセプトを語っている。
「その軽さこそがクルマの機敏性をもたらす。僕にとってすべては、F1での高いストレスレベルとレースを通じた車両開発のキャリアからも想像できるように、自分が情熱を注げる何かをしたかったんだ」


